枚方宿役人日記
−中島儀輔御用留−
清文堂史料叢書第63刊
中島三佳・松本弦子編
京都と大阪のほぼ中間に位置する枚方は、東海道の宿駅として、また淀川舟運の中継港として栄えた。この地で庄屋・宿役人・紀州侯専用本陣主を勤めた中島儀輔は文政13年1月から12月まで一年間の日記を遺した。伊勢神宮御蔭参りについてはとくに詳細で、御蔭踊りの始まりが枚方宿であったことを教えてくれる。勢田川浚いについての各層の動向・京都大地震・オランダ人の通行・紀州侯の宿泊・盗賊・行倒人・出火や各講の内情など、京坂に及ぶ当時の様子を再現してくれる。
ISBN4-7924-0380-4 (1992.12) A5 判 上製本 400頁 本体9709円