幕末維新大阪町人記録
清文堂史料叢書第70刊
脇田 修・中川すがね編
江戸末から明治にかけて大阪西天満に住んだ平野屋(難波)武兵衛は、日記・留書・旅行記・はやり歌集を遺した。彼は本両替の番頭を勤めながら自身も事業を営む中流町人で、好奇心強く行動力に溢れた人物であった。幕末乱世の大阪をかけめぐり歴史的事件の現場を探訪し、情報を集めて刻明に記録した。新史実を含む本書は、庶民の見た幕末乱世の様子とそこに生きた人びとの鼓動と息吹きを感じさせる画期的な史料である。また収録の俗曲・流行歌は1400曲にのぼる。




  編者の関連書籍
  中川すがね著 大坂両替商の金融と社会



ISBN4-7924-0399-5 (1994.2) A5 判 上製本 576頁 本体13,593円