近世地方芸能興行の研究
竹下喜久男著


芸能興行を領主・村方・町方がいかにとらえたのかという興行意見から始め、具体的事例を美作津山・紀州田辺という従来あまり知られていなかった地方都市に求め、地域経済と芸能興行を論じ、大坂の中の芝居の経営や大坂四天王寺の開帳をとりあげ、大坂や周辺地域との関わりをみる。さらに地方の観客の日記の分析をとおして芝居との触れ合い方を論述し、近世において芸能の果たした役割について追究し、近世地方芸能興行の研究に一つの方向性を与えることに成功した。


■本書の構成


第1章 地方芸能興行についての意見
第2章 津山城下の賑わいと芸能興行
第3章 美作一宮市町の興行
第4章 津山藩における家業督促策
第5章 紀州田辺領における芸能興行
第6章 天保期道頓堀中の芝居と芝居主山村九郎治
第7章 聖徳太子千二百年忌開帳について
第8章 地方都市町人の学芸享受



竹下喜久男(たけした きくお)……1933年島根県大田市生まれ 大阪大学大学院文学研究科修士課程修了 佛教大学文学部教授(書籍刊行時に掲載されていたものです)




 著者の関連書籍
 竹下喜久男編 播州龍野藩儒家日記



ISBN4-7924-0429-0 (1997.1) A5 判 上製本 320頁 本体7500円