近世大名家の権力と領主経済
吉村豊雄著


室町幕府の管領細川氏の流れをくみ、将軍足利義輝の有力な奉公衆から和泉守護へ、さらに織田配下の丹後宮津領主となった細川藤孝(幽斎)、そして豊臣秀吉を経て徳川家康〜家光の時代、その嫡子忠興・孫忠利らが豊前中津(後に小倉)、肥後熊本へと転封しながら「御譜代同然」といわれるほどの近世大名に転進した過程とその特質を、政治・経済面から多角的かつ精細に追究した、質的にすぐれて重厚な内容となっている。細川家とその家臣に関する史料に精通する著者の不抜の体系的研究である。



■本書の構成

序章 課題と本書の構成

第1部 権力編成と幕藩関係

第1章 大名権力の成立
第2章 初期大名家の権力編成と地方行政
第3章 初期大名家の隠居体制と藩主権力
第4章 初期大名家の意志決定構造
第5章 初期幕藩関係の人的構成
第6章 家光政権期の幕藩関係 ―参勤交代の制度化と細川忠利―

第2部 知行制と領主経済

第1章 地方知行制と知行割替
第2章 給人財政と財政管理体制
第3章 寛永十年代の大名財政
第4章 藩財政確立の基礎過程

付論1 初期藩領の経済発展
付論2 運上銀政策の展開と市場編成

終章




吉村豊雄(よしむら とよお)……1948年佐賀県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、熊本大学文学部教授。





  著者の関連書籍
  吉村豊雄著 幕末武家の時代相


  吉村豊雄・春田直紀編 阿蘇カルデラの地域社会と宗教


  
ISBN4-7924-0509-2 (2001.8) A5 判 上製本 496頁 本体13,000円
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。