日本中世戦国期の地域と民衆
矢田俊文著


本書は、まず戦国期の村と地域の重層的な関係を集落の移動もふくめて問題とし、ついで同時期の都市として守護所や港湾都市をとりあげ、さらに豊臣政権以降の統一権力期の村と地域を論じるという三部構成をとっている。
和泉・紀伊両国と越後国を中心に、史料はもとより、考古学による発掘成果、近世の検地帳や国絵図・地誌類、さらに現存する地字などを博捜、総合することによって、集落や都市をあざやかに復元している。



■本書の構成

序章 研究史
戦国期の村と地域/村と町と都市/統一権力期の村と地域

第1章 戦国期の村と地域
第1節 戦国期の村の成立―越後国岩船郡
補論1 砂丘の村と平地の村―越後国頸城郡
補論2 非人宿の解体―和泉国大鳥郡取石宿
第2節 戦国期の地域の成立―和泉国・紀伊国
第3節 戦国期の村と政治―和泉国・紀伊国
第4節 戦国期の村と地域―和泉国
補論3 惣墓の成立―和泉国

第2章 戦国期の都市
第1節 守護・守護代と都市―越後国
第2節 明応地震と港湾都市―紀伊国和田浦
第3節 明応地震と港湾都市―遠江国橋本・伊勢国安濃津
補論1 北東日本海経済圏の解体―北東日本海地域

第3章 統一権力期の村と地域
第1節 統一権力と村―紀伊国・和泉国
第2節 国絵図と村―摂津国
第3節 民衆の地域認識―越後国
補論1 宿場町と国絵図・幕領検地―越後国刈羽郡




 ◎矢田俊文……1954年鳥取県倉吉市に生まれる。1976年大阪市立大学文学部卒業。1987年新潟大学人文学部助教授。1996年大阪市立大学博士(文学)。現在、新潟大学人文学部教授


 著者の関連書籍
 矢田俊文・工藤清泰編 日本海域歴史大系 第3巻 中世篇


  
ISBN4-7924-0517-3 (2002.4) A5 判 上製本 348頁 本体8800円
※上記のデータはいずれも本書刊行時のものです。