日本書紀抄の国語学的研究
小林千草著
本書は、『日本書紀 神代巻』に対する中世の注釈書で、抄物の形態をとる日本書紀抄に関する著者の長期に亙る論考をまとめたものである。第T部資料的考察として、吉田兼倶・清原宣賢・吉田兼右系の書紀抄を取り上げ、基礎的部分を丹念に考察する。それを踏まえて、第U部国語学的考察では、聞書のメカニズムと言葉や表記、書写改変の過程と異本の誕生、抄物語彙の特殊性と普遍性を述べるなど、深く内面に迫るこれら論考は、今後の研究の魁となろう。




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ISBN4-7924-1323-0 (1992.5) A5 判 上製本 739頁 本体16,020円