上方板歌舞伎関係一枚摺考
荻田 清著
第32回日本演劇学会河竹賞受賞
本書は、見立番付に代表される文字中心の、歌舞伎に関する一枚摺に焦点を絞り考察しようとするものである。1章では、一枚摺の定義を提示し分類整理を試みる。2章では著者自身が関心を寄せる歌舞伎双六の諸相をとりあげ、3章では一枚摺の板元として活躍する綿屋喜兵衛に注目する。4章では「戯場案内両面鑑」の位置づけと吟味、翻刻と影印を掲げ、巻末には掲載図版略解題・一枚刷一覧と索引を付載する。
ISBN4-7924-1341-9 (1999.1) A5 判 上製本 310頁 本体8000円