日本中世禅林文学論攷
中川徳之助著


本書は、禅林の文学が日本中世文学にどのような影響を与え又発展したかを漢詩文作者の思想・感情を思索しながら究明する。主な内容は、五山文学に見る「観念的世界」/禅と文学/「白鴎」考/「字説」の小論/五山拾葉/五山の詩文に見る「微茫」の世界・「遐想」の世界/寂室元光の禅風/中巖圓月の飛翔心/初期五山の文学についての一考察/「日本人の“荘子”受容」に関する覚書/中国禅林の「風流」と一休宗純和尚の「風流」など13篇を収める。


■本書の構成

1 五山文学に見る「観念的世界」 ―「観念的世界」についての提言―
2 禅と文学 ―その精神性について―
3 「白鴎」考 ―禅林文学の詩想についての一考察―
4 「字説」小論
5 五山拾葉 ―名古屋蓬左文庫蔵『聚分韻略』の書き込みについて―
6 五山の詩文に見る「微茫」の世界
7 五山の詩文に見る「遐想」の世界
8 寂室元光の禅風
9 中巌圓月の飛翔心
10初期の五山の文学についての一考察 ―胎動期から開花期へ―
11「日本人の“荘子”受容」に関する覚書
12「自戒集」私論
13中国禅林の「風流」と一休宗純和尚の「風流」 ―一休和尚の美感覚について―




中川徳之助(なかがわ とくのすけ)……1920年京都市に生まれる 広島文理大学卒業 広島大学名誉教授 文学博士(書籍刊行時に掲載のものです)




ISBN4-7924-1347-8 (1999.9) A5 判 上製本 662頁 本体18,000円
※上記のデータはいずれも本書刊行時のものです。