Fabian Racujit (ハビアン落日)
−羽給べ若王子−
千 草子著
元和7年(1621)3月16日付モレホン神父宛長崎地区長バエサ神父の手紙「当地に居り死に瀕していた」を最後に、ハビアンの消息は歴史から途絶える。その死の謎を解きあかしつつ、前年刊行した『破提宇子』(排耶書)の真の意図を探り、ハビアンの“転び”に新解釈を下す。20余年ぶりに再会した清原マリア(雪)との会話の中で、愛・信仰・生き抜くことの意味が問われ語られてゆく。中世国語資料の暗示する底深く巾広い世界を小説という形に結晶させた秀作。




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ISBN4-7924-2219-1 (1991.10) 品切