北方社会史の視座 歴史・文化・生活 全4巻
長谷川成一監修



第2巻 歴史分野(近世)と文化分野
浪川健治(筑波大学大学院人文社会科学研究科教授)・佐々木馨(北海道教育大学函館校教授) 編

◎歴史分野――近世期における地域と国家
豊臣・徳川政権移行期の北奥羽大名――慶長年間、南部家の動きを中心に…………千葉一大
蝦夷地における異民族との接触と衝突――一七世紀後半の寛文蝦夷蜂起を中心として…………市毛幹幸
コラム1 北の商人像…………阿部綾子
消えた松前――未発見の津軽領元禄国絵図に関する小考…………本田 伸
研究ノート 後期津軽領の災害対応…………白石睦弥・長谷川成一
コラム2 秋田藩木山方吟味役・賀藤景林家文書の発見――東北森林管理局の史料調査から…………加藤衛拡
北羽都市の生活と習俗――「秋田風俗絵巻」の世界…………金森正也  
幕末の北奥社会と海峡を渡る女性――弘前藩領大光寺組田中村「かん」の場合…………浪川健治

◎文化分野――地域固有の文化の形成と思想
海を渡った宗教・信仰――有珠善光寺を手がかりに…………佐々木馨
北方各藩における儒学の展開…………中村安宏
弘前藩宝暦改革の主導者乳井貢の思想と実践…………小島康敬
安藤昌益の思想――新発見の「天地象図」から見えてくること…………若尾政希
コラム3 江差商人・関川平四郎の俳諧活動…………桜井拓郎
北奥羽地域における神仏分離――秋田藩・盛岡藩を中心に…………岩森 譲
近代教育の中の洋学受容――文明開化を考える一環として…………北原かな子
死亡広告からみた秋田県内の葬儀の変化――骨葬を中心に…………丸谷仁美
長部日出雄の文学――津軽イタコの方法…………郭 南燕




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  浪川健治・小島康敬編 近世日本の言説と「知」

  浪川健治編  明君の時代 ―十八世紀中期〜十九世紀の藩主と藩政―




ISBN978-4-7924-0637-0 C3321 (2008.2) A5判 上製本 430頁 本体4,500円
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。