■文学の言語表現学 |
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言語表現学叢書 第3巻 | |||||
表現学会編 | |||||
表現学会50年の歩み―研究の奥行きと広がり 作品論の中核―如何に書かれているか 表層の〈あや(文)〉を解く―古典・近代文学の世界の巻 第一部 古典文学 冒頭句「今は昔」と「けり」叙述 ―宇治拾遺物語を中心に― ……藤井俊博 物語冒頭と作品素材 ―超越的素材と現実的素材― ……神尾暢子 歴史的現在法の文体論的意味 ―平安日記文学を中心として― ……山口仲美 見聞三話の統合論理 ―堤中納言このついで― ……保科 恵 「語り」の表現機構 ―中世の場合― ……安田 章 俳文「柴の戸」の表現様式 ―国文学古典とのかかわりからの考察― ……広田二郎 文体の性格……真下三郎 日本古典文学の現代語訳 ―『源氏物語』の場合― ……呉羽 長 * * * 上代語における係助詞「こそ」の構文上の特徴 ―「ぞ」との相違― ……堀尾香代子 接尾語「さ」の構文的機能の変遷……秋本守英 落窪物語の丁寧表現 ―言葉遣いに人格が反映する― ……長沼英二 和歌の禁止表現 ―複合動詞と「な…そ」― ……木村雅則 俳諧表現考 ―切字「や」と芭蕉― ……松岡満夫 * * * 視点と理解主体 ―紫式部日記と枕草子の場合― ……東 節夫 方丈記の解釈 ―視点の行動から― ……押見虎三二 万葉集の歌謡性と視点の問題……久米常民 『和歌九品』望月駒詠の表現構成 ―二元的視点と体言止め― ……小池博明 芭蕉の表現 ―静止主体と動作主体の交替現象― ……赤羽 学 * * * 『紫式部日記』の比喩表現……稲垣泰一 近松における修辞的分析の試み ―説得力を作り出す技法の解明― ……柳沢浩哉 * * * 平安時代仮名文における用語「山里」 ―秋・冬への傾斜― ……阿久澤忠 表現世界と語の意義 ―源氏物語における「ささやか」を中心に― ……藤田加代 場面に即応する義趣の追究……桑田 明 古今的表現の一面 ―歌語「秋霧」の創造― ……渡辺輝道 西行の旅の歌における表現意識 ―初度陸奥旅行の歌と詞書を通じて― ……西村真一 聞書抄物のことばの解明をめざして……小林千草 真名伊勢物語の清濁表記 ―違例といわれるものの解釈― ……遠藤邦基 第二部 近現代文学 子規の写生文に見られる現実認識 ―表現認識の時間的側面とのかかわりにおいて― ……寺本喜徳 正岡子規の文章観と写生文の表現……長谷川孝士 夏目漱石『道草』における作中人物の発言と地の文との関係……石出靖雄 一人称代名詞「自分」の記述的意味 ―志賀直哉作品の表現― ……西崎 亨 『細雪』四姉妹の対称詞 ―その使用に見る谷崎の表現意図― ……安井寿枝 大佛文学が描いた女性像……福島行一 * * * 文体はいかにして生成されるか ―鴎外と漱石の場合― ……木原 茂 巌谷小波における口語文体形成の軌跡 ―明治21年から24年までの小説を中心に― ……小松聡子 志賀直哉における省略の文体……根岸正純 話型の力 ―『細雪』論― ……平野芳信 横光利一における文体の形成……前川清太郎 川端康成作品のファンタジー性……森本正一 遠近法と作品世界の作られ方 ―幸田文「台所のおと」のばあい― ……井倉美江 大江健三郎の文体……橘 豊 * * * 「その子二十」歌考……大野 裕 永劫の旅人の円環のヴィジョン ―西脇順三氏の詩の世界― ……池谷敏忠 実相観入の論……山根 巴 * * * 芥川龍之介『藪の中』 ―真相再構成論への訣別― ……佐藤嗣男 照応と省略 ―宮沢賢治の場合― ……菅野 宏 「人生劇場」の評価 ―その思想性と表現法をめぐって― ……都築久義 ○解 説 全巻構成はこちらから |
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ISBN978-4-7924-1427-6 C3380 | (2013.6) | A5判 | 並製本 | 417頁 | 本体4,600円 |
※上記のデータはいずれも本書刊行時のものです。 |