加賀藩改作法の研究
坂井誠一著
加賀藩の改作法については、従来からもかなり研究があるが、藩当局からする農民の経営安定、農民の救済の面を強調するものが多く、史料のうえでも金沢を中心とするものが少なくなかった。本書は、富山藩の農村史料を調査し、根本史料の村御印1958通を蒐集・集計・分析して、まったく新しい視点から改作法をとらえている。この実証的な広い視野からする改作法の研究は、加賀藩農政の新体系を示す貴重な労作である。
ISBN4-7924-0054-6 (1978.10) A5判 上製本 662頁 本体7,000円