幕末掛川藩江戸藩邸日記
−渡辺嘉彰『公私日記』−
清文堂史料叢書第74刊
奈倉有子編
『公私日記』と題された、掛川藩士渡辺嘉彰の安政5年から慶応3年までの10年間の日記は、江戸における掛川藩邸での自らの役向きに関わる事柄を中心に記されている。外国大使との接見や、横浜警固の様子、掛川迄の道中、逗留の有り様など貴重な記録が目をひく。本書は、藩をめぐる政局や状況、藩士の日常を知るとともに、幕末期に大きな役割を果たした藩主太田資始の足跡を知り得る好史料である。また、詳細な人物索引を付して本書の利用価値を高めた。
ISBN4-7924-0409-6 (1995.10) A5 判 上製本 384頁 本体8600円