市場と経営の歴史
−近世から近代への歩み−
安藤精一・藤田貞一郎編


■本書の構成

I 構想と政策

幕末・維新期ある豪農の「国益」思想 ―播州近藤家の場合―……藤田貞一郎
「国益」の諸相 ―その展開と変容―……植田知子
紀州藩付家老安藤家の経済政策……小山譽城
『興業意見』にみる同業組合問題……竹内 庵
市場公設論の検討 ―山口県を事例に―……原田政美
大正期の福岡県における魚市場政策 ―一地区一市場制の確立過程を中心とする一考察―……廣田 誠

II 市 場

紀州藩蜜柑方の性格……安藤精一
近世熊野川の河川交通……笠原正夫
台所から工場へ ―一九世紀後半の大阪における商工業の変化―……メッツガー・コート/廣田誠訳
雑貨品輸出と市場調査 ―麦稈真田製品の場合―……高嶋雅明
醤油産地の比較史 ―湯浅と小豆島―……天野雅敏
幹線国有化後の私鉄の輸送市場 ―鉄道統計で見た一九一〇年代の私鉄経営概観―……赤坂義浩

III 経 営

近江商人の経営システム……上村雅洋
幕末期城下町商家の経営帳簿 ―福知山吉田家の場合―……宇佐美英機
明治期近江商人の企業家活動……上川芳実
明治大正期の日本における物品販売業の全国展開 ―営業税データによる数量的接近―……松本貴典




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ISBN4-7924-0426-6 (1996.10) A5 判 上製本 370頁 本体8600円