■長崎貿易と大阪 | |||||
-輸入から創薬へ- | |||||
宮下三郎著 | |||||
村上家文書「薬種荒物寄」の分析をもとに、洋薬・漢薬・顔料・金属の輸入状況の把握とその流通の解明、国産との比較を通じて、日蘭・日中の交渉と日本的文化の創造というテ-マを追究する。また、「輸入薬種荒物一覧」を付し、輸入の全体像も明らかにする。輸入薬種荒物の個別研究と、輸入の窓口・長崎と流通の基点であった大坂道修町との、特殊な相互関係の実情を具体的に示した本書は、科学・技術史、薬学史の分野のみならず、広く近世文化史・経済史の基本文献となる。 ■本書の構成 1 一角の輸入 2 竜脳と樟脳 3 木乃伊と没薬 4 甘草と痰切 5 セメンシナからカイニン酸へ 6 麻黄とエフェドリン 7 胡黄連と反魂丹 8 常山とキナ、抗マラリヤ薬 9 阿仙薬と万金丹 10 阿片の輸入 11 人工紺青の模造と輸入 12 釷丹・錫・鉛・炉甘石の輸入 13 唐物荷請問屋 14 薬種貿易文書 輸入薬種荒物一覧 ◎宮下三郎(みやした さぶろう)……1930年愛知県に生まれる 京都大学医学部薬学科卒業 京都大学薬学博士 薬品会社をへて現在、関西大学教授(社会学部) |
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ISBN4-7924-0431-2 (1997.9) A5判 上製本 320頁 本体8800円 | |||||
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。 |