近世演劇論叢
横山 正著
本書は、第1部紀海音、第2部浄瑠璃雑纂、第3部地方芸能、第4部資料から成る。第1部では、宝永から享保にかけて近松門左衛門と並ぶ浄瑠璃作家でありながら、あまり研究されていなかった紀海音の生き方と彼の魅力を追究し彼の志向していた「義理」の世界と当時の大阪の社会性との関係を明確にし、海音の浄瑠璃の時代的・社会的意義と本質を考察する。第2・3部では海音以外についての論文を、第4部では使用した資料のうち4点の原典を収録した。
ISBN4-7924-1246-3 (1976.7) A5 判 上製本 580頁 本体8400円