語学資料としての中華若木詩抄(校本)
亀井 孝編
本書は、著名な抄物のひとつでありながら基本的研究の少なかった中華若木詩抄の影印と校異を収めた。「影印の部」では古活字版十八行本の本文を複製し、本文の誤刻・欠刻に類するもの、底本の印刷不鮮明・よごれ・虫損に類するものについて、諸本による注記を脚注した。「校異の部」には古活字版十七行本・十九行本・寛永十年版本などのほか、古写本として京都大学蔵本など計十一本を対校し、諸本の本文の異同を一覧できるようにした。
ISBN4-7924-1264-1 (1977.3) A5 判 上製本 538頁 本体9800円

語学資料としての中華若木詩抄(系譜)
亀井 孝編
「中華若木詩抄」は如月寿印が、中国人と日本人の七言絶句を交互に並べ261篇を集めて仮名抄を付した、注目すべき抄物である。本書は、この抄がどのような抄物をつけて作成され、後にどのような作品に影響を与えたかを考察しようとした、抄物研究史上画期的な示唆に富む書である。また、考察の基礎となる各種表と、未公開資料『花上集鈔』・『本朝詩仙註』の影印を併載し、研究者の利用に供した。
ISBN4-7924-1271-4 (1980.2) A5 判 上製本 405頁 本体9500円