■紫式部日記攷 | |||||
山本利達著 | |||||
本書は、考証的研究と作品論的語句解釈からなる。T性格の「紫式部日記の性格」以下では、枕草子の方法を意識していることを指摘し、U居処の「土御門殿の寝殿」においては先行研究を批判的に検討、建築学の論文や絵巻物の例をも駆使して考説を確定する。以降、語句の解釈はもとより慣例や調度についても具体性を徹底して追究し、他資料の用例を広く引きながら論をすすめる。実証的研究態度で貫かれた本書は、紫式部日記研究にとって画期的著作といえよう。 著者の関連書籍 山本利達著・中古文学攷 |
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ISBN4-7924-1324-9 | (1992.11) | A5 判 | 上製本 | 244頁 | 本体6510円 |