■桃太郎と鬼 | |||||
野村純一著作集 第三巻 | |||||
野村純一の主著のひとつ「新・桃太郎の誕生」を中心に、桃太郎や鬼が登場する昔話に関連する論考などを収録。“桃太郎常識”を見直し、多様な“桃太郎たち”を描く。 ●本書の構成● 口絵 第一篇 桃太郎 〔回想・この一冊〕柳田國男著『桃太郎の誕生』/新・桃太郎の誕生―日本の「桃ノ子太郎」たち」―/「桃太郎力持ち」の事/祝儀物「桃太郎」/ハッピー・エンドの桃太郎/〔書きたいテーマ・出したい本〕もう一人の桃太郎たち/日本の昔話と伝説―名負ての問題児たち― 第二篇 鬼 昔話と鬼/鬼になる方法/むかしばなしの鬼たち―「鬼むかし」前夜―/カミからオニへ―酒呑童子の素姓―/「まれびとなる鬼」のこと 第三篇 柳田國男・折口信夫・関敬吾と昔話研究 語り手と言葉の復権―「柳田國男と昔話」への序章―/柳田國男の昔話研究―スクラップ・ブック『村の話』を巡って―/書簡/原稿 /昔話/遠野文芸路線の消長―『聴耳草紙』前後―/「遠野物語」の位置/柳田國男の幻の資料群 刊行/折口信夫の書簡/奥三河の夏/昔話と折口信夫―モノガタリの発生に寄せて―/折口信夫生誕百年―折口信夫とモノガタリ―/思想としての口承文芸研究―関敬吾先生を巡って― 第四篇 童話と民話と 日本民俗学と『童話研究』―柳田國男と蘆谷蘆村―/解説―危うい達成―/解説(『関敬吾著作集5 昔話の構造』)/解説(『昔話の民俗学』)/解説(『民話=変身と抵抗の世界』)/一期一会の昔話―瀬川拓男と佐渡の昔話― 解説 “力持ち伝承”の派生形としての「在地の桃太郎」……小松和彦 解題 桃太郎と鬼、昔話研究の先人と野村純一……矢口裕康 高木史人 野村純一著作集 全巻構成はこちらから |
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ISBN978-4-7924-0705-6 C3339 (2011.4) A5 判 上製本 384頁 本体7600円 | |||||
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。 |