■昔話の語りと語り手 | |||||
野村純一著作集 第四巻 | |||||
「昔話の語りと語り手」というテーマの下、野村純一が著した各種の雑誌、資料集の序文、解説等を集録。「昔話とは何か」を問い、「語り」の本質を解き明かし、新たな課題「語り手論」を提起する。 ●本書の構成● 口絵 第一篇 昔話とは何か 昔話の伝承―二月集会の講演より―/日本の昔話と伝説/昔話はいつ、どこで、どのように語られるか/“むかし語り”の意義/炉辺の韻律―ふるさとの民話―/ことばの文芸 第二篇 昔話の特性 「ハァーレヤ」前後―昔話の合の手―/昔話伝承の特性―相槌と禁忌を巡って―/民話の原型―伝承の形式から―/民話への誘い―いまに語りつぐ日本民話集― 第三篇 昔話の語り手 昔話・語り手・ことば/昔話・語り手・言葉―ここではその“言葉”に向けて―/〈語り手〉の発生―語りの場に触れて―/語り手・伝承者―「モノガタリ」に向けて―/情報社会におけるコミュニケーションの原点―“語り”について― 第四篇 語り手論 囲炉裏端のストーリーテラー/解説―語り手とその周辺―/語り手以前―ミノ女素描―/「鶴女房」疑義/波多野ヨスミ女の位置/新潟県の語り爺さ―南佐渡を中心に―/解説―畠山子之吉翁のこと―/私の斎藤直七翁/未発の語り手たち―丈策・鴎涯の世界から―/昔話の語り手と「聞きなし」/文字文化と語り手たち 第五篇 昔話の地域学 雪国の昔話―夜ばなしの世界―/遠野への視座―はるけき山河の伝承―/日本・村落伝承の現在―遠野から遠野まで―/「旅稼ぎの漁」と「江差の繁次郎」話―『北海道の「口承文芸」 和人文献目録』刊行によせて―/今こそ「海の生活」の視点―札幌での日本民俗学会に寄せて―/埼玉県における昔話の問題点―伝承圏の実例、ひとつ、ふたつ―/春の五島列島/幸矢飛ぶ須志原/見込まれた犬 解説 野村純一さんの語り手論……小澤俊夫 解題 「昔話」の位相と「語り手論」への展望……大島廣志 野村純一著作集 全巻構成はこちらから |
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ISBN978-4-7924-0706-3 C3339 (2011.6) A5判 上製本 433頁 本体7,900円 | |||||
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。 |