■文学と口承文芸と | |||||
野村純一著作集 第八巻 | |||||
お伽草子から太宰治まで、連綿と息づく口承文芸の世界。今を足場に遡上する昔話の文学史。 ●本書の構成● 口絵 第一篇 お伽草子・古典文学と口承文芸 お伽草子と口承文芸 定着した饒舌の世界/民話・御伽草子―日本的発想の原核―/「お伽草子」と昔話―「精進物魚類軍記」によせて―/笑いの文学―「山井瘤取爺」―/「腰折雀」の前身/北朔の百合若大臣 上 中 下の1/細蟹姫譚断攷 第二篇 早物語の世界 中世の物語考 ―酒田・飽海に伝承―上 下/鉈とられ物語/舌疾の文芸―早物語の現在―/滑稽の事詩―遠野望郷 早物語―/「解説」に代えて―山内の「てんぽうばなし」―/「敬っての物語」考―その後の「いではみちのくぶり」―/説話と民俗芸能―昔話・早物語の文脈から―/神の座のザンとスル―八重山のユングトゥを巡って―/早物語と八重山の「ユングトゥ」/「越後地震口説」のこと 上 第三篇 菅江真澄と口承文芸 秋田の昔話―真澄・蕉雨の継承を―/菅江真澄の旅と昔話/民話と記憶―真澄の記録にかかわって―/ことばあそび今昔―真澄の記録を手掛かりに―/此処に町といへるは―真澄の“聞き做し”のこと―/菅江真澄の方法―「童物語」を巡って― 第四篇 近代文学と口承文芸学 解説 民話と文学/〈総説〉昔話と文学のあいだ/近代文学と口承文芸/民話と文学/解説 一番古い民話/遡及し得るモティーフ/民話と民俗―日本の昔話を中心に―/ことばと民俗―命名・なぞ・ことわざ・その他―/年中行事絵図のこと/夢と民間説話 ―遊魂信仰― 解説 時代を越えるために……藤井貞和 解題 昔話の文学史……小堀光夫 野村純一著作集 全巻構成はこちらから |
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ISBN978-4-7924-0710-0 C3339 (2012.7) A5判 上製本 484頁 本体8,900円 | |||||
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。 |