ハビアン
−藍は藍より出でて−
千 草子著
室町時代を中心に国語史を専門とする国語学者(小林千草)が学的世界と文学の融合を試みて生み出した作品である。『天草版平家物語』の作者である不干ハビアンは、“転びイルマン”の烙印をおされ数奇な運命を辿ったという。物語は、彼が著すキリシタン護教書『妙貞問答』に資料を提供する清原枝賢の娘「雪」を軸に展開する中で彼の人生を解き明かす。原典重視で貫かれたこの作品は、室町の語りの世界を現代に再現しようとする筆者の熱い心の発露であろうか。




著者の関連書籍
千 草子著 Fabian Racujit (ハビアン落日)

小林千草著 日本書紀抄の国語学的研究

千 草子著 南蛮屏風の女と岩佐又兵衛

小林千草著 幕末期狂言台本の総合的研究 大蔵流台本編



ISBN4-7924-2218-3 (1991.1) 品 切