大和国高瀬道常年代記 全2冊(やまとのくにたかせみちつねねんだいき)
清文堂史料叢書第101・102刊
廣吉壽彦・谷山正道編


大和国の高瀬道常(1820~1891)は「大日記」と題する年代記を嘉永5年から死の直前の明治24年1月まで書き残した。彼は旗本水野氏領の村役人の家に生まれ、一時江戸の領主邸で在勤したこともあり、幕末維新期は庄屋や戸長を勤めた在野の知識人であった。全29冊からなる詳細かつ膨大な記録は、時々の社会の情勢に対する民衆の反応や、筆者の感想が述べられ、時代の大きなうねりを庶民が如何に受容し、かつ対処したかを示す貴重な史料といえる。


 編者の関連書籍
 谷山正道著 民衆運動からみる幕末維新



ISBN4-7924-0447-9 (1999.1) A5判 上製本 1180頁 揃本体28,000円
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。