日本海域歴史大系 第3巻 中世篇
小林昌二 監修
矢田俊文・工藤清泰編

さまざまな勢力が自立し、しのぎを削った中世。しかし、それは同時に日本海を舞台とした多様な国際交流の時代でもあった。自然・環境にも注目しながら、日本海域の中世的世界に、文献史学と考古学が新たな光を当てていく。


●本書の構成●
第一編 文献史学からみた日本海地域
第1章 中世日本海沿岸地域の潟湖と荘園制支配…高橋一樹
第2章 出羽三山と海・川・道…伊藤清郎
第3章 大陸から見た中世日本の北方地域…中村和之
コラム1 対馬と禅僧…皆川義孝
コラム2 戦国期若狭小浜に根付いた真宗…吉井克信
コラム3 寛正の飢饉と北陸…西尾和美
第4章 戦国期北陸の本願寺と領主…矢田俊文
コラム4 一乗谷出土の甲冑部品に関するノート…南洋一郎
第5章 十六世紀における西日本海域の構造転換…長谷川博史

第二編 中世考古学からみた日本海地域
第1章 北へ向かった人々―謎の埋納銭をめぐって―…工藤清泰
第2章 中世の北海道島をめぐる北東日本海交易…越田賢一郎
コラム1 北東日本海域の鉄生産…飯村 均
第3章 中世日本海域物流からみた地域性・境界性…水澤幸一
コラム2 瓦質擂鉢の流通…高桑弘美
第4章 中世西日本海地域の都市と館―中世の山陰と京都―…鋤柄俊夫


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 編者の関連書籍
 矢田俊文著 日本中世戦国期の地域と民衆



ISBN4-7924-0583-1 C1321 (2005.6) A5 判 上製本 346頁 本体3800円
※上記のデータはいずれも本書刊行時のものです。