和歌浦天満宮の世界
和歌山大学フィールドミュージアム叢書2
和歌山大学 紀州経済史文化史研究所編


万葉の時代からの景勝地であり、太宰府天満宮、北野天満宮と並ぶ由緒ある天満宮である和歌浦天満宮。その成り立ち、建築、文芸、秘められた宝物群、和歌浦の原風景などをさぐる。


本書の構成


和歌浦天満宮と現代 上村雅洋


考察編 和歌浦天満宮をよみとく

和歌浦天満宮の成り立ち……藤本清二郎
和歌浦天満宮の建築……鳴海祥博
和歌浦天満宮の文芸……柏原 卓
和歌浦と綱敷天神……米田頼司
名古屋城障壁画に描かれた和歌浦天満宮とその社頭……米田頼司
近世屏風絵に見る天満宮……藤本清二郎


史料編 秘められた宝物群

関南天満宮伝記/浅野幸長寄進状/天海書状/徳川頼宣寄附状/殺生禁断御証文 ほか


史跡編 和歌浦の原風景

和歌浦天満宮周辺史跡/戦前絵はがき/和歌浦天満宮周辺史跡地図/参考文献一覧 ほか




 和歌山大学フィールドミュージアム叢書1
 海津一朗編 中世終焉 秀吉の太田城水攻めを考える


 和歌山大学フィールドミュージアム叢書3
 和歌の浦 その原像を求めて



ISBN978-4-7924-0667-7 C0021 (2009.1) 四六判 並製本 240頁 本体1900円
いま、よみがえる和歌浦の原風景
 和歌浦天満宮は、林羅山によって大宰府天満宮、北野天満宮と並ぶ由緒のある天満宮であるとして評価され、和歌浦においては玉津島神社、東照宮とともに歴史と格式をもつ神社として広く知られていた。幸運にも和歌浦天満宮のご好意により、所蔵の貴重な宝物を拝見する機会が与えられた。これを機に、シンポジウム・見学会が開催され、予想を大きく上回る盛り上がりを見せた。
 和歌浦は、万葉の時代からの景勝地であり、天皇・貴族はじめとするさまざまな人々が訪れ、歌を詠んだり、宴を催したりした場所であった。そのため、和歌浦には景勝地を背景とした数々の由緒ある建造物が設けられてきた。和歌浦天満宮をはじめ、東照宮、玉津島神社、塩竃神社、不老橋、三断橋、海禅院などであり、その背後には天神山、権現山、御手洗池、奠供山、鏡山、妹背山、片男波などの名勝地が連なり、一つの歴史的景観を構成している。
 本書では、建築史・歴史学・文芸などさまざまな立場からの論考により、和歌浦天満宮のこれまで知られていない新たな側面を描き出すとともに、フィールドミュージアムの舞台としての和歌浦の魅力に迫っている。

 
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。