近世の畿内と西国
藪田 貫編


本書は、編者が主宰する「セロリの会」の研究活動から生まれた成果である。
第1部 身分  近世公家社会の〈家格〉制 木村修二/天皇即位儀礼と用達組合 佐藤 優/神仏習合寺社における一山組織の確立と神職 荒木由起子/近世南都楽所の構造 道端麻衣子
第2部 流通  近世初期畿内の海産物流通 立石淳子/安永・天明期の江戸町人と大坂 荒武賢一朗/明治前期の商品流通と廻船経営 森本幾子
第3部 地域  大坂代官の世界 藪田 貫/近世中後期における地域秩序 多久田友秀/「大区小区制」成立期の区長と戸長・百姓惣代選挙 山形隆司
第4部 藩政  篠山藩における新田開発 常松隆嗣/萩藩武家屋敷に対する建築規制とその運用 妻木宣嗣/寛文〜正徳期における対馬府中の人口動態と朝鮮貿易 岡井健司/弘化期における薩摩藩「製薬方」の成立 熟美保子




 編者の関連書籍
 藪田 貫編著 大坂西町奉行 新見正路日記

 藪田 貫著 近世大坂地域の史的研究

 藪田 貫編 天保上知令騒動記

 寺木伸明・藪田 貫編 近世大坂と被差別民社会

 藪田 貫著 新版 国訴と百姓一揆の研究

 藪田 貫編 大坂西町奉行 久須美祐明日記


 本書の関連書籍
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 荒武賢一朗編 近世史研究と現代社会



ISBN4-7924-0518-1 (2002.5) A5 判 上製本 370頁 本体9800円
※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。