| ■尾張藩社会の総合研究 《第九篇》 |
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| 岸野俊彦編 | |||||
美濃から木曽まで広がる尾張藩の総合研究。江戸、上方との豊かな交流を考える。■本書の構成 序章 九篇編纂の意義と課題 ………… 岸野俊彦 はじめに 第一節 八篇から九篇への「尾張藩社会」研究の進展 第二節 本書収録論文の構成と意義 おわりに 第一部 尾張藩社会の文化 第一章 尾張藩社会の文人サロン 「天保会」と「同好会」 ………… 岸野俊彦 はじめに 第一節 深田正韶と「天保会」 第二節 「天保会」の人々 第三節 「同好会」と、会員 第四節 「同好会」の運営と出席者 第五節 細野要斎『諸家雑談』に見る「同好会」の人々 第六節 書翰から見る「天保会」「同好会」の人々 おわりに 第二章 近世後期の尾張における茶会の様相 天保五年「茶会記」を題材にして ………… 石田泰弘 はじめに 第一節 「茶会記」の内容 第二節 「茶会記」からみた茶会の様相 おわりに 第三章 津島豪農堀田知之の京都における和歌交流 澄月との師弟関係を中心に ………… 坪内淳仁 はじめに 第一節 澄月への入門と「二条家正統点伝授」 第二節 澄月との交流 第三節 慈延、伴蒿蹊との交流 おわりに 第四章 尾張藩儒学者を中心とした雅楽の受容 『楽家録』写本を通して ………… 清水禎子 はじめに 第一節 吉田本『楽家録』と書写者「耕軒」 第二節 蟹養斎と尾張崎門学派 第三節 山口耕軒と雅楽 第四節 文化・文政期以降の雅楽の展開――朝倉善右衛門の追善楽会―― おわりに 第五章 江戸後期尾張藩御側御書物目録について 紹介とその変遷 ………… 桐原千文 はじめに 第一節 御側御書物目録の書誌 第二節 各目録の注記事項 第三節 目録の変化とその背景 おわりに 第二部 尾張藩社会の政治・経済 第六章 近世中・後期における付家老の家格と血統 竹腰家を中心に ………… 白根孝胤 はじめに 第一節 付家老竹腰家の家督相続と家格認識 第二節 尾張徳川家の血統維持と新たな御縁家の創出 第三節 竹腰勝起の家督相続と血統 おわりに 第七章 尾張藩御役者の幕末維新 大鼓方大倉家を事例として ………… 松田憲治 はじめに 第一節 尾張藩御役者としての大鼓方大倉家 第二節 芸道引立と家芸見分 第三節 藩政の動向と役者の勤務のあり方 第四節 増上ヶ米・献金への役者の対応 おわりに 第八章 尾張藩御小納戸金について ………… 種田祐司 はじめに 第一節 御新田金 第二節 御側寄物金 第三節 江戸御囲米 第四節 御新田金・江戸御囲米貸付の事例 第五節 救恤活動 第六節 財 源 おわりに 第九章 尾張藩における御茶道を始めとする御坊主職の変遷とその特色について ………… 水野荘平 はじめに 第一節 尾張藩の創立期から寛政期までの御坊主職の役職・組織構成について 第二節 寛政の役名唱替え以前の御坊主衆の地位と職掌について 第三節 寛政の役名唱替えとそれ以降 おわりに 第十章 生駒家在所小折村および名古屋下屋敷の存続と親族集団 六代利勝・七代宗勝を中心として ………… 鈴木重喜 はじめに 第一節 生駒家の由緒と知行地の変遷 第二節 生駒家による藩内親族集団の形成 第三節 生駒家による在所小折村と城下下屋敷の存続 おわりに 第三部 尾張藩社会の広がり 第十一章 尾張藩と高須藩の本支関係 高須藩の家老・高須郡代を中心に ………… 大野正茂 はじめに 第一節 高須松平家の概要と尾張藩主との関係 第二節 附属の役職 第三節 家老・高須郡代の概観と就任の様相 おわりに 第十二章 江戸周辺の尾張藩鷹場と地域社会 郷鳥見を中心として ………… 山ア久登 はじめに 第一節 郷鳥見の概要 第二節 荒川筋における郷鳥見一件 第三節 武蔵野新田における郷鳥見一件 おわりに 第十三章 紀州藩主の宿駅本陣宿泊と尾張藩 ………… 宮川充史 はじめに 第一節 紀州藩主の通行と起宿の定宿 第二節 本陣施設の修復 第三節 紀州藩主宿泊と尾張藩の手当金 第四節 本陣焼失と再建 おわりに 第十四章 尾張藩士長坂小七郎と京都商人畠勘兵衛の対外情報の交換 嘉永三年三月ごろまでを中心として ………… 土井康弘 はじめに 第一節 京都在住期の長坂小七郎と高畠勘兵衛の対外情報の交換 第二節 京都から尾張に帰った長坂小七郎 第三節 高畠勘兵衛の情報収集観 おわりに 本書の関連書籍 岸野俊彦著・尾張藩社会の文化・情報・学問 岸野俊彦編・尾張藩社会の総合研究 《第一篇》 岸野俊彦編・尾張藩社会の総合研究 《第二篇》 岸野俊彦編・尾張藩社会の総合研究 《第三篇》 岸野俊彦編・尾張藩社会の総合研究 《第四篇》 岸野俊彦編・尾張藩社会の総合研究 《第五篇》 岸野俊彦編・尾張藩社会の総合研究 《第六篇》 岸野俊彦編・尾張藩社会の総合研究 《第七篇》 岸野俊彦編・尾張藩社会の総合研究 《第八篇》 岸野俊彦編・『膝栗毛』文芸と尾張藩社会 |
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| ISBN978-4-7924-1546-4 C3321 (2026.6) A5判 上製本 438頁 本体11,000円 | |||||
| 本書九篇は、私自身にとっては、困難な道筋であった。 八篇を刊行後、体調をくずし、入院、検査、手術等が続き、退院後も自宅で生活することが出来なく、現在もケアハウスで生活をしている。この間、心身不安定な状態で、「尾張藩社会研究会」も一年間は、出席も出来ない状態であった。 この間、少しづつ九篇原稿が出てくるようになり、意見をつけて、松田さんを通じて修正等も御願いした。すべての原稿を読み切り何度も意見をつける作業は、今の私には、困難であったが、何とか刊行に向かうことが出来、安心をしている。 「尾張藩社会」研究についていうと、まだ、美濃や木曽の尾張藩の研究や、江戸、上方の尾張藩の研究が不十分である。尾張藩京都吉田屋敷については、京都大学吉田キャンパスで発掘調査が進み、伊藤淳史さん、笹川尚紀さんの研究会報告を得ることができた、ありがたいことであった。「旧名古屋市史史料」中に尾張藩一万石の石河家の日記がある。美濃路起宿の木曽川対岸にある美濃駒塚を在所としており、給知が美濃にある。文政から慶応にかけての日記で、欠年もあるが、興味深いものである。岐阜金華山登山、長良川鵜飼見物、関の鵜飼見物、養老の瀧見物等の行楽や、駒塚周辺の農村歌舞伎の実体。また領知が旗本領と入り組んでいるので、巡見中、旗本領庄屋の接待に対し、他領ということで、中での接待を受けず、駕籠の中で茶を飲むのみにする等、美濃の尾張藩を考える糸口が多くある。 残された課題は多いし、私自身知りたいことが多いが、私が編纂する『尾張藩社会の総合研究』は、私の現状からして今回の九篇をもって、終了としたい。残念なことであるが、今後は継承してもらえる人が出てくるのを願うばかりである。 今迄、御世話になった、すべての執筆者、すべての研究会参加者、多くの読者の皆さんに心から感謝申しあげます。 |
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| (本書あとがきより抜粋) |
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| ※所属・肩書き等は、本書刊行時のものです。 |