日本における市場と権力の社会経済史  (11月20日刊行)
比較市場史試論
原田政美著


日本の市場の歴史に関して、権力と市場との関係に注目して比較史の視点から執筆したものを集成。日本最大の城下町である江戸を事例として、市場問屋による納入制度を具体的に検討する。それらの検討を経た上で、近代日本において生み出された中央卸売市場制度の歴史的特質を比較史的視点から明らかにする。




ISBN978-4-7924-1532-7 C3021 (2024.3)
A5判 上製本 266頁 本体6,800円


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本興寺文書 第七巻 (好評配本中)
清文堂史料叢書第141刊
本興寺編  監修 石津裕之・岩城卓二・上野大輔・芹口真結子・幡鎌一弘


①享保十七年~宝暦四年の「諸末寺住持職控」②「元文六年日記」③「寛保二年日記」④「寛保四年日記」の四冊の記録を収録。解説(幡鎌一弘) 法華宗(本門流)寺院教会名簿 索引(寺名 僧侶・庵・院・塔頭名 人名 件名)




ISBN978-4-7924-1517-4 C3321 (2024.10)
A5判 上製本 534頁 本体14,000円



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日本説話索引 第五巻 (好評配本中)
説話と説話文学の会編


いざ、説話の森に!
本書は「説話」の概念を広く捉え、さまざまな性格の「説話」をできるだけ多く採録したところに特徴を有する。採録対象の作品は、古代から中世の文学・歴史・仏教・辞書など総計百六十七点。人・土地・書物・経文・詩歌・一般事項などの見出し語に四十万項の「説話」の要約文をも掲げ、単に「引く」索引だけでなく「読める」索引を目指す。
第五巻は土蜘蛛・天智天皇・天武天皇・ぬばたま・長谷寺などを採録。
第六巻以降順次刊行予定・全七巻。




ISBN978-4-7924-1463-4 C3591 (2024.10)
B5判 上製本 1094頁 本体32,000円


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近世関東の定期市と市町  (好評配本中)
渡邉英明著


近世日本の農村部で、定期市は日常や非日常の物資を調達し、販売する拠点であった。定期市の健在な新潟県出身の著者が、平成大合併前後の地方史編纂事業に伴って進展した資料整理や公開に伴って渉猟した原史料を活用し、定期市の消長や農間稼の実体を細かく分析、景観や市町内部、争論に詳しく踏み込んで、武蔵国を中心に市町を腑分けする。久々の近世定期市・市町に関する基本書。




ISBN978-4-7924-1531-0 C3025 (2024.10)
A5判 上製本 260頁 本体7,500円


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平安貴族の空間と時間
藤原道長の妻女と邸宅の伝領
野口孝子著


摂関政治最盛期の藤原道長と姉妹や2人の妻とその間になした子女、邸宅の伝領関係から平安貴族の人生、空間・時間との関わりを解明していく。道長も「北の方」源倫子とより高貴ともいえる妾妻源明子、ひいては2人との間の子女には明確な処遇差を付していた一方で冷遇された観のある明子所生の子女が院政期には逆転していくあたりや、物忌が生んだ側面の強い国風文化の展開への着目が意義深い。




ISBN978-4-7924-1533-4 C3021 (2024.6)
A5判 上製本 296頁 本体7,500円


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徳川幕府朝鮮外交史研究序説
池内 敏著


1630年代は「鎖国」制の導入された時期と目されており、同時代における日朝外交史上の画期的変化は「鎖国」制成立の一環をなすものとも見なされてきた。日朝外交史における1630年代のもつ画期性の見直しは、「鎖国」制の歴史的意義を再考することでもある。本書は、第Ⅰ部で柳川一件の経過を子細に分析し、第Ⅱ部で「鎖国」制の再検討を試みる。




ISBN978-4-7924-1529-7 C3021 (2024.5)
A5判 上製本 551頁 本体9,500円


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「大大阪」が育んだ藝能
佐藤家所蔵 北陽浪花踊関係史料
笠井純一・笠井津加佐編


本書は、大阪花街北新地における戦前期の舞踊関係史料を、網羅的に公開すると共に、それらの解題を兼ねる数編の論文等をおさめる。本書で紹介する史料は、北新地の芸妓扱店の一つ「永樂席」の経営者で、北陽演舞場の技芸責任者をつとめた佐藤駒次郎が残したものである。駒次郎は花柳舞踊研究会同人らと親密な関係を築いただけでなく、その活動を北新地に積極的に導入した。また、北陽演舞場で上演された舞踊が、花柳舞踊研究会で再演された例も多い。当時の花街の芸が、いわゆる新舞踊運動時代の舞踊界の一部と、相互に影響しあう程に洗練されていたことを示していよう。「北陽浪花踊」関係史料は、これまでの花街芸能に関するイメージを刷新し、新たな認識をもたらすであろう。




ISBN978-4-7924-1535-8 C3021 (2024.3)
B5判 上製本 444頁 本体9,500円


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  本書の関連書籍
  笠井純一・岡田万里子・笠井津加佐編 花柳舞踊研究会上演記録




禅林の文学
「偈頌の総集」「詩の総集」に関する基礎研究
朝倉 尚著


中世禅林においてなぜ「偈頌の総集」と「詩の総集」が編まれたのか。その成立過程と実態を明らかにする。




ISBN978-4-7924-1490-0 C3091 (2024.4)
A5判 上製本 604頁 本体18,000円


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花柳舞踊研究会上演記録
大阪花街に残された二世壽輔の軌跡
笠井純一・岡田万里子・笠井津加佐編


二世花柳壽輔が大正十三年に創設した花柳舞踊研究会は、いわゆる新舞踊運動の掉尾を飾るものとして、近代日本舞踊史に燦然たる位置を占めている。戦前期の番組は、今日では殆ど残存しないものと推測される。本書は、大阪市の佐藤家に一括して伝わった、戦前期の花柳舞踊研究会番組、研究会同人であった福地信世関係史料などを、翻刻し出版するものである。 




ISBN978-4-7924-1534-1 C3021 (2024.3)
A5判 上製本 口絵4頁・本文318頁 本体8,500円


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  本書の関連書籍
  笠井純一・笠井津加佐編 「大大阪」が育んだ藝能 ―佐藤家所蔵 北陽浪花踊関係史料―




新しい中世古文書学 料紙総論編
アーカイブズとしての古文書
上島 有著


古文書学とは何ぞや。この難しい問いについて、著者は「古文書原本を精査することによって、その本質を究明し、たんに歴史学研究の補助手段などとしてではなく、広く一般の知的情報資源として積極的に活用しようとする独立した学問である」と考える。最新の料紙研究の結論である新稿を第一部とし、前提となる既発表論文を第二部として収める。さらに福井県越前市大滝に関する論稿を第三部におく。




ISBN978-4-7924-1513-6 C3321 (2024.2)
B5判 上製本 411頁 本体12,500円


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  シリーズ既刊
  上島有著 新しい中世古文書学 総論編 ―アーカイブズとしての古文書―





近江商人の経営と理念
三方よし精神の系譜
末永國紀著


近江の持つ歴史的基盤、地理的有利性と並んで、郷党の若者への物心両面の支援という人の和があったことを強調した、天地人説ともいうべき考え方を説いた論考を序章にすえた、海外をもふくめた史料調査の集大成。高利よりも永続を希求する現代日本企業のエートスとなっている〝三方よし精神″を一筋の糸として編まれた、近江商人史研究の決定版。




ISBN978-4-7924-1526-6 C3021 (2023.12)
A5判 上製本 958頁 本体22,000円


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◎おしらせ◎
 中日新聞に本書の記事が掲載されました(2024年4月5日)
 近江商人研究の集大成 完成

 滋賀報知新聞に本書の記事が掲載されました(2024年4月11日)
 三方よし研究の集大成

 京都新聞滋賀版に本書の記事が掲載されました(2024年4月22日)
 現代経営に通じる「近江商人」「三方よし」ルーツは 半世紀かけ研究者が出した結論の一冊

 読売新聞滋賀版に本書の記事が掲載されました(2024年5月11日)
 同志社大名誉教授・末永さん出版 「三方よしの精神 後世に」



アジアのなかの日本
日本の農業集落と経済発展
広島修道大学学術選書
坂根嘉弘著


近世村請制の延長に似た徴税制度や農会をめぐる第一部、役員が有限責任・有給・営利を追求することの多かった沖縄・樺太・南洋諸島・台湾との比較を通じて浮かび上がる産業組合の特質を論じた第二部、レモン等の不正肥料対策や全国肥料取次所を扱う第三部に分けて、名望家がノブレス・オブリージェを自覚していた例の多かった戦前日本の農業集落の意義とその営為を礎としてなされた経済発展の背景を探る。




ISBN978-4-7924-1528-0 C3021 (2024.1)
A5判 上製本 354頁 本体9,500円


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  著者の関連書籍
  坂根嘉弘著 日本戦時農地政策の研究

  坂根嘉弘著 評伝 朝鮮総督府官吏・吉田正廣とその時代





【築城四百年】徳川大坂城をさぐる
城・人・城下町
大阪公立大学大坂城研究会編
大澤研一・仁木宏監修


大坂城といえば豊臣大坂城の印象が強いが、大坂の陣で焼け落ちた豊臣大坂城を埋めた上に築かれた徳川大坂城が現在の大阪城の基礎をなしている。大坂城の地盤構造や縄張り、築城技術、作事、障壁画を扱う第一部と、大坂城を拠点とした西国支配の実情、普請への町人の関与、定番を務めた大名と家臣団、出入り町人の実態を論じる第二部に分けて、徳川大坂城を多角的に徹底解剖する。




ISBN978-4-7924-1522-8 C0021 (2023.12)
A5判 並製本 口絵2頁・本文278頁 本体3,800円


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都市の中のこびりついたデザイン
妻木宣嗣著


第一部では都市と街の熟成について考える。続いて、第二部ではモードとは何なのかをファッションを素材に考える。




ISBN978-4-7924-1527-3 C1052 (2023.3)
A5判 並製本 92頁 本体2,200円


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近世の国家・社会と幕府広域役
飯沼雅行著


淀川を遡航する朝鮮通信使や琉球使節の川船を綱で引っ張る綱引人足を沿岸の村々から徴発する綱引役に関し、大坂町奉行や領主、薩摩藩大坂留守居役、用聞や淀川沿岸村の庄屋などから出された触や廻状の全体構造、各綱引組合の実態と性格、綱引村を所領の一部としていた領主による綱引役助郷設定の実態の解明を通じて、畿内近国における幕府広域役の特質を抉り出す。同時に、近世の役研究の方法論を示す。




ISBN978-4-7924-1516-7 C3021 (2023.10)
A5判 上製本 324頁 本体9,600円



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津藩領国支配と地域社会
藤谷 彰著


津藩伊賀・伊勢国領の村落の様相を領主支配法令・年貢・土地政策・中間層・武家層に焦点を当てて分析し、津藩領下における村社会、藩領社会の有り様を検証する。とりわけ伊賀・伊勢領国支配には両国の地域性の差異が影響しており、その状況下で藩権力は「諸事一致」を目指したが、その浸透や展開についての総括や今後の課題も提示する。




ISBN978-4-7924-1525-9 C3021 (2023.8)
A5判 上製本 350頁 本体8,500円



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  著者の関連書籍
  藤谷 彰著 近世大名家臣団と知行制の研究





大内と幕府 毛利と織田 境目地域の領主連合
岸田裕之著


中国地域は、東部に赤松氏が入り込み、西部には大内氏、その中間地域となった備後・安芸・石見三国は境界領域となった。その「境目」では領主連合が形成され、相互に緊密な関係を保ちながら展開した。本書は、京都政権の列島支配が不均質であった時代に現われた歴史的な地域像の解明をねらい、時々の勢力の動向、戦時下において郷村の名主・百姓らがおかれた状況等々について、自然地形や交通路などにも留意しながらまとめる。




ISBN978-4-7924-1521-1 C3021 (2023.7)
A5判 上製本 406頁 本体9,500円



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  本書の関連書籍
  岸田裕之著  講演録で読む 中国地域の戦国時代史





近世大坂の御用宿と都市社会
呉 偉華著


一八世紀半ばから一九世紀の幕末までに、巨大都市大坂の町方が負担した御用宿の実態とそれを担う個別町の運営の特質を解明する。さらに幕末の将軍「御進発」に伴う御用宿の質的な変化、すなわち将軍の長期的な滞坂を可能にした社会的な仕組みと、幕末維新期における都市大坂の社会状況を明らかにし、過重な御用宿負担が惹起する矛盾を具体的に解明することから、都市社会史への視点を考える。




ISBN978-4-7924-1523-5 C3021 (2023.3)
A5判 上製本 326頁 本体8,000円



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◎おしらせ◎
 『日本歴史』第915号(2024年8月号)に書評が掲載されました。 評者 坂本忠久氏


すみよっさんの境内と石燈籠
住吉大社叢書刊行会企画
住吉大社編集


海の神、和歌の神として古くから信仰を集めてきた住吉大社について、まずは歴史と境内、石燈籠から徹底解説する。





ISBN978-4-7924-1501-3 C0314 (2023.3)
A4変型判 並製本 64頁 本体1,200円



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◎おしらせ◎
 北海道新聞に本書の記事が掲載されました(2023年8月25日)
 江差と関西の関係 姥神大神宮祭の山車「松寳丸」でひもとく 大阪・住吉大社の本で紹介


〈日常〉のなかの近世
西岡直樹著


三〇石の儒医の日記『家乗』から、平々凡々な一個人の恋愛や学問、出仕(就職)、家族、娯楽の悲喜こもごも、元禄の日々を追体験する。




ISBN978-4-7924-1519-8 C3021 (2023.6)
A5判 上製本 390頁 本体11,000円



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初等教育における「国語」の理解と指導
白井伊津子著


初等教育の「国語」の指導にあたって、国語の体系的な理解とそれに基づく指導という観点から、理解と指導とを有機的に関連づける。





ISBN978-4-7924-1514-3 C1081 (2023.3)
A5判 並製本 182頁 本体1,800円



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西宮神社文書 第三巻
本吉井家文書一
清文堂史料叢書第139刊
西宮神社文化研究所編


兵庫県西宮神社に伝わる、江戸時代の神社運営や神事等に関する重要文書の翻刻。




ISBN978-4-7924-1515-0 C3321 (2023.3)
A5判 上製本 392頁 本体15,000円


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  本書の関連書籍
  西宮神社御社用日記 第一~四巻



  

周縁的社会集団と近代
塚田 孝・佐賀 朝・渡辺健哉・上野雅由樹 編
大阪市立大学文学研究科叢書第12巻


「第Ⅰ部 アジア諸地域の近代化をめぐる比較史」「第Ⅱ部 周縁的社会集団に迫る史料」「第Ⅲ部 下からの歴史」の三部構成。日本の近世~近代移行期の社会史を軸にしながら、中国やインド、オスマン帝国を比較対象として取り上げ、西洋史研究の視点からの論点提起も加える形で、多角的にアジア諸地域の社会集団や都市空間およびその周辺地域の変容過程とそこに作用した諸要素を明らかにする。




ISBN978-4-7924-1518-1 C3320 (2023.3)
A5判 上製本 478頁 本体9,000円


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上杉謙信の崇敬と祭祀
佛教大学研究叢書46
加澤昌人著


「義」の武将といわれる上杉謙信。その信念「筋目」を祈願文から読み解き、また謙信が法体となる過程を明らかにする。米沢藩では謙信を仏式の「御堂」で祭祀したが、明治維新後は神式の「上杉神社」の祭神へと転化していく。御堂での宗教儀礼や、上杉神社建立の過程、神社の遙拝式などから、米沢藩にとって謙信とはいかなる存在かを見つめ直す。歴史学のみならず宗教民俗学的にも有意義。





ISBN978-4-7924-1520-4 C3021 (2023.3)
A5判 上製本 390頁 本体11,000円



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幕末期狂言台本の総合的研究 和泉流台本編2
小林千草著


方言や口語の導入等で時代変化に対応した狂言役者の活動を通じて、近代化をめぐる日本人の能力の高さを再発見する。


ISBN978-4-7924-1441-2 C3081 (2023.2) 
A5判 並製本 588頁 本体12,000円


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  本書の関連書籍
  小林千草著 百人一首を読む

  小林千草著 幕末期狂言台本の総合的研究 大蔵流台本編

  小林千草著 幕末期狂言台本の総合的研究 鷺流台本編

  小林千草著 幕末期狂言台本の総合的研究 和泉流台本編1





尾張藩社会の総合研究 《第八篇》 
岸野俊彦編


文化、政治、宗教、流通等、幅広い視点から『尾張藩社会』研究を深める。




ISBN978-4-7924-1509-9 C3321 (2022.10)
A5判 上製本 462頁 本体10,900円


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◎おしらせ◎
 『史泉』第138号(2023年7月)に書評が掲載されました。 評者 瀧濱幸治氏




増補版 遊廓と地域社会
貸座敷・娼妓・遊客の視点から
加藤晴美著


「芸娼妓解放令」以降、国家によって公認された性売買の空間としての「遊廓」は地方中・小都市にまで広範に普及し、買春行為の「日常化・大衆化」と遊客人口の著しい増加をもたらした。歴史地理学の立場から、「近代遊廓」の成立とその特質を追究する。遊廓の分布および空間構造を検討するとともに、「娼妓哀史」にとどまらない貸座敷経営者や娼妓、遊客などの三者三様の具体像を提示し、これらの相互関係に着目して「近代遊廓」の存立を解明した。




ISBN978-4-7924-1510-5 C3025 (2022.10)
A5判 上製本 326頁 本体7,000円


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◎おしらせ◎
 『週刊読書人』2021年5月28日号に記事が掲載されました。 評者 小谷野敦氏

 『歴史地理学』第64巻第1号(2022年1月号)に書評が掲載されました。 評者 湯澤規子氏

 『日本歴史』第891号(2022年8月号)に書評が掲載されました。 評者 寺澤 優 氏




歴史遺産が地方を拓く
藤田達生編


■和歌山県の文化財
熊野やその周辺において地域史の諸相を解明する成果を持ち寄り、さらに地方創生に活かす方法を提言する。第一冊「紀伊半島の文化財」では、半島の付け根にあたる両湾岸地域が中央政権と直結し、さらに熊野・高野という聖地をもつことから強大な戦国大名を成立させないという紀伊半島の歴史的特質について考察する。


ISBN978-4-7924-1511-2 C0021 (2022.9)
A5判 並製本 246頁 本体4,500円



■和歌山県の創生
第二冊「紀伊半島の創生」は、歴史遺産を活用した地方創生のあり方を問う論考を集める。歴史学が、現代社会の諸課題を見据え、深い思索に裏付けられた実践の学問であることを示すとともに、巻末に充実した関係文献一覧を付して、今後の紀伊半島の歴史学的研究に大きな便宜を提供する。


ISBN978-4-7924-1512-9 C0021 (2022.9)
A5判 並製本 190頁 本体4,000円



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◎おしらせ◎
 『歴史評論』第881号(2023年9月号)に書評が掲載されました。 評者 藤本清二郎氏

 『紀伊考古学研究』第26号(2023年)に書評が掲載されました。 評者 小林高太氏・佐藤純一氏・田中元浩氏

 『歴史評論』第882号(2023年10月号)に書評が掲載されました。 評者 長谷川賢二氏



類題和歌集と公宴御会和歌の研究
三村晃功著


未開拓の研究領域の「公宴御会和歌」の論考と資料群を中枢に、類題集研究の補強論考を添えた構成に、和歌索引も付す著者渾身の一書。





ISBN978-4-7924-1500-6 C3091 (2022.8)
A5判 上製本 775頁 本体24,000円



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鈴鹿の物語 研究と注釈
安藤秀幸編著


室町物語の一編『鈴鹿の物語』(『田村の草子』)について、先行説話との関係や近世化にともなう変容を論じ、また注釈を試みる。





ISBN978-4-7924-1476-4 C3091 (2022.7)
A5判 上製本 518頁 本体16,500円



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幻の鎌倉執権三浦氏
関白九条道家凋落の裏側
鈴木かほる著


三浦半島を本拠として全国にその支配を広げ、公家と親交する中で仏法界や芸能界に入り込み、列島規模で海上交通を掌握した三浦氏。しかし九条道家による三浦氏を執権とする企てが発覚し、北条氏の外戚安達氏によって戦いを仕掛けられ、三浦氏惣領泰村以下は源頼朝の法華堂で自決した。この合戦で三浦義村の娘・矢部禅尼の子らが北条氏について生き残り、三浦氏の血統を伝えていく。





ISBN978-4-7924-1507-5 C0021 (2022.7)
A5判 上製本 216頁 本体4,800円



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籠神社の綜合的研究
海部穀成総監修 三橋健編


天橋立の付け根に位置し、雪舟の『天橋立図』にも「丹後国一宮」として登場する元伊勢籠神社。源流と祭神・社名・社格、国宝の系図、縁起書、本殿、仏教との関係、祭祀と芸能、社宝・文化財、『倭姫命世記』、社会・芸術との関わり、文献資料、そして年表や参考文献関連といった側面から分析していく。籠神社の由緒のみならず、気鋭の研究者と亡き碩学の足跡の記念碑、また丹後の地域史としても意義深い。





ISBN978-4-7924-1452-8 C3021 (2022.4)
A5判 上製本 口絵8頁・本文1124頁 本体16,000円



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地方史から未来を拓く
小林 隆著


市史編纂事業や世界遺産登録推進事業に携わりながら、藩政時代以来の彦根の来し方を沈思し、日々のまちの変容を定点観察してきた学術成果。彦根藩とその城下町の実態分析にとどまらず、故郷を離れ他地域や海外に向かう移民の問題や地域史研究の成果をどのように地元に還元し、次世代を育ててゆくのか、地域社会の担い手づくりのための重要な提言を示す。





ISBN978-4-7924-1508-2 C1021 (2022.4)
A5判 上製本 374頁 本体7,500円



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泊園書院の人びと
その七百二人
吾妻重二監修
横山俊一郎著


関西大学の源流の一つである泊園書院の門人略伝集。膨大な資料に埋もれていた門人たちの実像を明らかにする。





ISBN978-4-7924-1498-6 C0021 (2022.3)
A5判 上製本 口絵6頁・本文406頁 本体8,700円



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  本書の関連書籍
  横山俊一郎著 泊園書院の明治維新


 
◎おしらせ◎
 『図書新聞』第3569号(2022年12月03日)に書評が掲載されました。『泊園書院に学んだ門人七〇二人の略歴を掲載した人物辞典――儒学の実践倫理が、近世の〈政策者〉から近代の〈企業家〉へと継承されたことを明らかに』 (評者 藪田貫氏)

 読売新聞地域版に本書の記事が掲載されました(2022年10月30日)
 江戸後期から戦後の私塾 「泊園書院」輩出、702人紹介




 幕末維新期大名家における蒸気船の導入と運用
佛教大学研究叢書45
坂本卓也著


ペリー来航を機に、加賀前田、芸州浅野、長州毛利家といった諸大名家は、幕府以上に白紙の状態から蒸気船という西洋文明の粋を導入した。しかし、中古品であったり、逆に新機軸すぎて故障時の対応に在来型以上に苦慮したり、石炭補給等の問題にも難渋した。これらの幕末から明治初頭、ひいては明治中期の煉炭導入問題に至る試行錯誤と悪戦苦闘から、日本の近代化の一面を描く。





ISBN978-4-7924-1499-3 C3021 (2022.3)
A5判 上製本 236頁 本体6,400円



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◎おしらせ◎
 『科学史研究』第Ⅲ期第62巻№306号(2023年7月号)に書評が掲載されました。 評者 𠮷田 勉氏

 『日本歴史』第916号(2024年9月号)に書評が掲載されました。 評者 神谷大介氏





伝承文学を学ぶ
小川直之・大石泰夫・服部比呂美・飯倉義之編


文学には、文字テキストに限らず、うたわれた歌を多く収めた『萬葉集』、琵琶の音曲で語った『平家物語』、「むかしむかし」と語りかけた昔話など「声」の文学が存在する。こうした「口承」を重視した柳田國男や折口信夫に学び、記紀の説話から現代の世間話に至る伝承文学について、26課題を取り上げ「声」と「文字」の文学を交叉させて編み、口承と書承の両面から民俗学の手法で解き明かす。





ISBN978-4-7924-1496-2 C0091 (2021.12)
A5判 並製本 234頁 本体2,200円



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近世・近代の村山地域
出羽国から山形県へ
荒武賢一朗・渡辺尚志編


領主支配と村落の動向の相互関係に目配りしつつ、村山地域の歴史展開をダイナミックに描きだす。




ISBN978-4-7924-1492-4 C3021 (2022.1)
A5判 上製本 267頁 本体5,200円



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  編者の関連書籍
  荒武賢一朗著 屎尿をめぐる近世社会

  小酒井大悟・渡辺尚志編 近世村の生活史


 ◎おしらせ◎
 山形新聞「味読 郷土の本」欄に本書の紹介が掲載されました(2022年4月13日) 評者 梅津保一氏




 十八世紀から十九世紀へ
流動化する地域と構造化する世界認識
浪川健治編


近年、フランス革命から第一次世界大戦までを「長い十九世紀」とする史観が有力となっている。その十八世紀と「長い十九世紀」の狭間にあって、本州アイヌ等の異文化受容と「同化」、民衆の移動統制の緩和と再興された大名の御国廻を名目とする海防視察、「皇国」の自覚やキャフタ条約準備期の康熙帝の対応に範をとった対露貿易論等、内国での社会変化と対外関係の緊迫化がもたらす世界認識の構造化と先覚者の対応に注目する。




ISBN978-4-7924-1495-5 C3021 (2021.12)
A5判 上製本 300頁 本体8,200円



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  編者の関連書籍
  浪川健治編 明君の時代





抄物の語彙と語法
山田 潔著


近代日本語への転換期とされる室町期の言語資料として、抄物は重要な位置を占める。推量の助動詞「べし」は基本的に「うず」へ変移したものの、多様な複合辞にも置換されている。副助詞「ばし」は係助詞とすべきで、通説の疑問・禁止・命令以外にも多様な用法が存在する。また、「緩怠」「進退」の意味・用法を、抄物の他に『羅葡日対訳辞書』などの用例も交えて分析するなど、多岐にわたる日本語学研究。




ISBN978-4-7924-1493-1 C3081 (2021.12) 
A5判 上製本 338頁 本体11,000円



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  著者の関連書籍
  山田 潔著 抄物語彙語法論考





華夷変態の東アジア
近世日本・朝鮮・中国三国関係史の研究
程 永超著


第13回(2024年度)三島海雲学術賞人文科学部門受賞
第12回(2022年度)地域研究コンソーシアム賞(JCAS賞)登竜賞受賞

江戸時代の日朝関係史研究を土台にして、同時代の日中・中朝関係を解明することから、近世日本・朝鮮・中国の三国関係史を構築する。



ISBN978-4-7924-1497-9 C3021 (2021.10)
A5判 上製本 382頁 本体8,500円



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 ◎おしらせ◎
 『日本歴史』第895号(2022年12月号)に書評が掲載されました。 評者 古川祐貴氏




本興寺文書 第六巻
清文堂史料叢書第140刊
本興寺編  監修 岩城卓二・上野大輔・幡鎌一弘


法華宗本門流大本山・本興寺にのこされる近世文書の中から『日記』6冊を翻刻。当時の本興寺や幕府の宗教政策が明らかに。また解説と索引も収録する。



ISBN978-4-7924-1471-9 C3321 (2021.10)
A5判 上製本 414頁 本体11,000円



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 清文堂史料叢書既刊はこちらから

 


近世徴租法と年貢収取
渡邊忠司著


中世の内検や検見、二公一民の税率の慣行から太閤検地を経て十七世紀前半までの徴租法を主題とする前著『近世徴租法成立史の研究』の続編。畿内幕府領における綱吉から吉宗期にかけての代官所機構改変、畝引検見から有毛検見への変更や定免法導入を中心とする。有毛検見は凶作下では畝引検見よりも査定収量が減る例があることから単純な増徴策とすることに疑問を呈しつつ、徴租法と「百姓成立」の理念との関係を描出する。




ISBN978-4-7924-1494-8 C3021 (2021.11)
A5判 上製本 242頁 本体7,700円


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  著者の関連書籍
  渡邊忠司著 近世徴租法成立史の研究





幕末・明治期の廻船経営と地域市場
阿波国撫養山西家の経営と地域
森本幾子著


第46回とくしま出版文化賞受賞
日本経済史研究の〈一つの波〉を担う著者が、幕末・明治期に廻船経営で活躍し、カムチャッカ漁業にまで進出した山西家の活動を実証的に追った著作。幕末・明治前期における市場構造の特質を、新興商人の経営を通して中央市場および地域市場との関係から明らかにし、さらに、これら商人の経済活動と地域文化創出の関係についても考察を試みる。




ISBN978-4-7924-1482-5 C3021 (2021.10)
A5判 上製本 638頁 本体14,500円


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◎おしらせ◎
 徳島新聞 「とくしま出版録」欄に本書の紹介が掲載されました(2022年2月18日) 尾野益大氏執筆

 『社会経済史学』第88巻第3号(2022年11月号)に書評が掲載されました。 評者 高橋 周氏

 『日本歴史』第897号(2023年2月号)に書評が掲載されました。 評者 中安恵一氏

 『経営史学』第57巻第4号(2023年3月号)に書評が掲載されました。 評者 東野将伸氏



近世後期隠岐嶋流人の研究
松尾 壽著


市井に生きる庶民男女の様々な犯罪──博奕、傷害、女犯等の実相。処罰が累犯を必然にして「遠島」に至る近世国家の法制と運用の実態。著者は、流人一四三人の「科口書」など隠岐嶋遺存文書を発掘し、流人の居村での調査を行うことで、これらの問題を究明する。さらに、百姓一揆・「大塩の乱」関係者の流人、女性流人や流人の結婚事例を分析し、流刑生活の実態を生業・住居・結婚・役務などから多角的に明らかにしていく。




ISBN978-4-7924-1473-3 C3021 (2021.8)
A5判 上製本 438頁 本体11,000円


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◎おしらせ◎
 『女性史学』第31号(2021年12月号)に書評が掲載されました。 評者 倉知克直氏

 『日本歴史』第891号(2022年8月号)に書評が掲載されました。 評者 西島太郎氏

 『部落問題研究』第242号(2022年9月号)に書評が掲載されました。 評者 茂木陽一氏




 中世後期播磨の国人と赤松氏
前田 徹著


中央の権門諸家や寺社の所領が濃密に分布し、豊かな史料に恵まれた播磨国。地道な史料原本の調査からの鮮やかな作業、また地域の自然および歴史地理的な条件への丁寧な目配りを踏まえて、播磨国守護〈赤松氏〉と〈播磨の国人〉が、どのように地域社会の中に根を下ろしているのかという観点から、政治的存在としての彼らの有りようを問う。




ISBN978-4-7924-1474-0 C3021 (2021.7)
A5判 上製本 422頁 本体9,500円


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◎おしらせ◎
 『ヒストリア』第292号(2022年6月号)に書評が掲載されました。 評者 川岡勉氏

 『史学雑誌』第131編第6号(2022年6月号)に新刊紹介が掲載されました(野里顕士郎氏執筆)。

 『日本歴史』第894号(2022年11月号)に書評が掲載されました。 評者 馬田綾子氏




 坂本龍馬復権論と薩長同盟
山岡悦郎著


坂本龍馬への専門家の評価は、高くないのが現状である。しかし、薩長同盟の斡旋に限って考えると、著者は、小松帯刀や西郷隆盛をはじめとする薩摩藩側は、禁門の変における御所攻撃等は明らかに長州藩の非であると考えていたのに対し、木戸孝允をはじめとする長州藩側は文久三年の政変や禁門の変での処分は「冤罪」であると主張し続けて一度決裂したところを、小松・西郷を説得して会談を再開させた意義を再評価する。




ISBN978-4-7924-1491-7 C0021 (2021.6)
四六判 並製本 208頁 本体1,800円


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 デザインの諸相
ポンティ・茶室・建築
妻木宣嗣著


デザインとはなにか? メルロ=ポンティの身体性を手掛かりに、明確な定義のない「デザイン」という言葉を概念化する試み。




ISBN978-4-7924-1475-7 C0070 (2021.2)
A5判 並製本 235頁 本体4,500円


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 画集 版画になった仏たち 令和版
西田光衛著・画


壇信徒教化のために彫りはじめた仏教版画。テレビなどで紹介され全国に多くのファンをもつ高僧の手による、心あたたまる令和版画集。




ISBN978-4-7924-1486-3 C0071 (2021.5)
B5変形判 上製本 113頁 本体2,500円


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 政治参加の近代
近代日本形成期の地域振興
徳竹 剛著


従来、日本における政治参加の発達史は、自由民権運動をはじめとする代議制の要求・発達と同義のようにとらえられてきた。しかし、本来政治へのアクセスは議会だけではなく、時代状況に応じて様々な方法が存在する。江戸時代後期の訴願や献策と同様に、行政官僚への働きかけや官民相互の協力も無視できない。地域振興運動を政治参加の歴史の中に位置づけ、議会制の成立過程とは異なる政治史の地平を切り開く。




ISBN978-4-7924-1489-4 C3021 (2021.3)
A5判 上製本 240頁 本体6,300円


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◎おしらせ◎
 東北史学会『歴史』第137輯(2021年10月号)に書評が掲載されました。 評者 小幡圭祐氏




 世界を旅したマジョリカ陶器
鎖国期のアルバレルロと天正遣欧少年使節
松本啓子著


1992年の夏、大坂城下町から見慣れない色鮮やかな陶器の破片が出土した。鎖国期(17世紀)の遺跡から、なぜヨーロッパの陶器が出土したのか?この謎の陶片をめぐる著者の調査が始まった。ヨーロッパ各地をかける調査の末に、宗教改革期のカトリック教会と陶器の関係、さらに千々石ミゲルの存在が浮かびあがった。大胆な仮説を提示する調査顛末記。




ISBN978-4-7924-1450-4 C0021 (2020.3)
A5判 並製本 カラー口絵8頁・本文247頁 本体3,500円


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◎おしらせ◎
 日本陶磁協会『陶説』№847(令和6年3月1日)「著者が案内する、やきものブックガイド」コーナーに本書が紹介されています。




 評伝 朝鮮総督府官吏・吉田正廣とその時代
坂根嘉弘著


著者は、薩摩農村の研究者「吉田正廣」が朝鮮農村研究中に知った「吉田正廣」と同一人物であり、勤務する広島修道大学出身のシンガーソングライター吉田拓郎氏の父であることを偶然知る。小作農保護では内地以上とされた「朝鮮農地令」起案等に奮闘して判任官から高等官に抜擢され、朝鮮や薩摩の農村研究者としても活躍した吉田正廣の足跡を、戦前の諸制度の懇切な解説も交えて追体験する。




ISBN978-4-7924-1487-0 C0021 (2021.1)
四六判 並製本 332頁 本体2,700円


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◎おしらせ◎
 『経営史学』第56巻第4号(2022年3月号)に書評が掲載されました。 評者 谷ヶ城秀吉氏




 桑名藩家臣団と藩領社会
藤谷 彰著



藤堂藩との比較から、伊勢国内大藩の構造的な違いを鮮明にする。あらためて「藩領社会」とはなんだったのかを考えさせられる労作。




ISBN978-4-7924-1485-6 C3021 (2021.1)
A5判 上製本 358頁 本体8,500円



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  本書の関連書籍
  藤谷 彰著 近世大名家臣団と知行制の研究





 近代日本の感染症対策と地域社会
竹原万雄著


コレラや赤痢等といった感染症が猛威をふるった明治時代、近代的感染症対策を欧米から導入した政府の元来の構想は「自治的予防体制」であったが、患者差別を危惧した隠蔽横行や明治前半にはまだ多かった漢方医と西洋医の対立等に直面して警察を動員せざるを得ず、患者差別と私権制限という現代同様の問題が噴出する。感染症対策から日本の近代化過程を追究した好著。




ISBN978-4-7924-1483-2 C3021 (2020.12)
A5判 上製本 364頁 本体8,800円


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◎おしらせ◎
 『日本歴史』第886号(2022年3月号)に書評が掲載されました。 評者 内海 孝 氏

 『大原社会問題研究所雑誌』第765号(2022年7月号)に書評が掲載されました。 評者 中静未知氏




 近世村の生活史
阿波・淡路の村と人
小酒井大悟・渡辺尚志編


吉野川流域の低地や山間部、海岸部、島など、多彩な立地条件の村々がみられる徳島藩領。吉野川また山間部での洪水や宝永地震・津波など、自然環境とその変化に対応しながら積み重ねられた生活史に迫る。




ISBN978-4-7924-1472-6 C3021 (2020.12)
A5判 上製本 246頁 本体6,500円


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  本書の関連書籍
  渡辺尚志編 畿内の村の近世史

  小酒井大悟著 近世前期の土豪と地域社会





 西宮神社御社用日記 第四巻
享保十四年(一七二九)~寛保二年(一七四二)
清文堂史料叢書第136刊
西宮神社文化研究所編


正徳年間の社中争論を経て神社の管轄権を握った西宮神主吉井良信は、関東・東北地方でえびす神像札を配るえびす願人の統制を強めていく。しかし彼ら西宮神社配下の受領をめぐり吉田家配下との間で長い争論が起こる。一方門前町の経済成長を背景に神社の年中行事は格段に整備され、地域社会の精神的支柱となる。西宮神社の発展期の貴重な証言。




ISBN978-4-7924-1479-5 C3321 (2020.10)
A5判 上製本 518頁 本体14,500円


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  本書の関連書籍
  西宮神社文書



  

 忠臣蔵初期実録集
山本 卓編


最近復権しつつある講談の種本でもある実録。赤穂事件も事件後早々に実録化され、事件後数年以内に人物像が固まっていることを知る。




ISBN978-4-7924-1453-5 C3039 (2020.9)
A5判 上製本 424頁 本体16,000円


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  編者の関連書籍
  山本 卓著  舌耕・書本・出版と近世小説





 ユーモア解体新書
笑いをめぐる人間学の試み
佐金 武・佐伯大輔・高梨友宏 編
大阪市立大学文学研究科叢書第11巻


人はなぜ笑うのか? 古代ギリシャ哲学から現代のポップカルチャーまで、多角的にユーモアを捉え直し、新たな人間学の創出に挑む!




ISBN978-4-7924-1478-8 C3310 (2020.9)
A5判 上製本 290頁 本体7,500円


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 ◎おしらせ◎
 『週刊読書人』2021年2月5日号に書評が掲載されました。 評者 多良幸恵氏(TRCデータ部)




 江戸幕府の歴史編纂事業と創業史
平野仁也著


武家の「創業の歴史」がどのように調べられ、叙述されたかに着目して、歴史が作り上げられていく過程、政治と歴史の関係を解明する。『寛永系図』・『寛政譜』などの家譜類や、『武徳大成記』『朝野旧聞裒藁』など幕府創業史の成立過程を考察。「記憶・体験の時代」と「記録・考証の時代」を対比しつつ、諸書の史料的性格を解明していく。近世人の知的営みのあり方について考えるとともに、戦国史研究にも寄与する研究である。




ISBN978-4-7924-1477-1 C3021 (2020.9) 
A5判 上製本 350頁 本体8,500円


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◎おしらせ◎
 『日本史研究』第712号(2021年12月号)に書評が掲載されました。 評者 三宅正浩氏

 『日本歴史』第884号(2022年1月号)に書評が掲載されました。 評者 小宮木代良氏




 大阪遺産
藪田 貫著


オーストリアの古都グラーツでの「豊臣大坂図屏風」の発見に立ち会い、小学校と連携してなにわ伝統野菜の復元に取組み、ヨーロッパの都市と大学をヒントに、大阪の大学・図書館・博物館を都市遺産として捉えることを提唱、さらに芝居町道頓堀をコンピューターグラフィックスで復元し、NHK「ブラタモリ」にも出演するなど、著者が関西大学を拠点に、大阪の文化遺産に取り組んできた10年間の交流の軌跡を綴る。




ISBN978-4-7924-1467-2 C0021 (2020.7)
四六判 上製本 口絵4頁・本文360頁 本体3,200円


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◎おしらせ◎
 『歴史地理教育』№920(2021年2月号)「読書室」欄に紹介が掲載されました(岩本賢治氏執筆)。




 道南・北東北の生活風景
菅江真澄を「案内」として
菊池勇夫著


民衆思想史・民衆社会史に主たる関心を抱く著者が鯡漁、昆布刈り、旅人改め、馬と牛、桜、五月鳥と早乙女花、熊、春木刈り出し、山林防火策、湯あみ、立木、神仏のいる「林」といったテーマの下、折しも研究生活を開始した時期に全集が刊行され始め、18世紀後半から19世紀前半を生きた菅江真澄の著作を通じ、当時の北日本の生活風景を読み解いていく。




ISBN978-4-7924-1470-2 C3021 (2020.6)
A5判 上製本 320頁 本体8,000円


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著者の関連書籍
  菊池勇夫著  近世北日本の生活世界 ―北に向かう人々―


 ◎おしらせ◎
 『日本歴史』第878号(2021年7月号)に書評が掲載されました。 評者 上田哲司氏

 『民衆史研究』第102号(2022年1月号)に書評が掲載されました。 評者 菅原慶郎氏




 禅林の文学
戦乱をめぐる禅林の文芸
朝倉 尚著


五山文学を代表する文人僧・横川景三の応仁の乱前後の動静を中心に、戦乱のさなかにも活動していた聯衆の活動を描出すると同時に、庇護者・小倉実澄との交流、京都における禅林復興という「動」を志した横川景三と地方における文芸・活動という「静」を志しながらも都に召喚されて斃死に近い最期を遂げた同輩・桃源瑞仙の対比等、「生きざま」の提示にも余韻を残す。




ISBN978-4-7924-1454-2 C3091 (2020.5)
A5判 上製本 740頁 本体21,000円


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著者の関連書籍
  朝倉 尚著 抄物の世界と禅林の文学 ―中華若木詩抄・湯山聯句鈔の基礎的研究―


 
◎おしらせ◎
 『日本歴史』第881号(2021年10月号)に書評が掲載されました。 評者 芳澤 元氏




 百人一首を読む
幕末・嵯峨山人の口語訳とともに
小林千草著


日本人必須の古典的教養である百人一首。藤原定家の選歌眼を解剖すると同時に幕末の名口語訳をものした「嵯峨山人」の正体に迫る。幕末から明治にかけての「お国ことばが行き交い、話が全く通じなかったというのは、誇張された一面」と考え、「言語の疎通と豊かなやりとりは、国力の第一」とし、「近代西欧の婦人と伍して交流でき」た背景としての受講者の武家女性の教養にも目を向ける。




ISBN978-4-7924-1455-9 C0092 (2020.4)
四六判 上製本 303頁 本体5,600円


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 大和川の歴史
土地に刻まれた記憶
安村俊史著


大和川の誕生から現代までを概説する。とりわけ、大和川の付け替えに際しての中甚兵衛の実像を明らかにする章は圧巻。




ISBN978-4-7924-1468-9 C0021 (2020.3)
四六判 並製本 269頁 本体2,600円


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  著者の関連書籍
  安村俊史著 群集墳と終末期古墳の研究





 近世徴租法成立史の研究
渡邊忠司著


徳川政権の基本政策の一つに「百姓成立」とその維持・継続がある。徴租法はその根幹であるが、現状では近世および中近世移行期の研究は少ない。本書は中世の年貢徴収法と、太閤検地による徴収慣行の改変、相対立毛検見と「二公一民」施行の背景、当初は免除・減免分を意味した「免」が租率に変化する過程、近世検見が百姓側の「内見」を前提に領主側の検見と一体化した仕法となる経緯、徳川政権期の畝引検見が「百姓成立」に適合した徴租法であったこと等を解き明かしていく。




ISBN978-4-7924-1458-0 C3021 (2020.4)
A5判 上製本 268頁 本体7,000円


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  著者の関連書籍
  渡邊忠司編 大津代官所同心記録


 ◎おしらせ◎
 大阪経済大学日本経済史研究所『経済史研究』第25号(2022年1月号)に書評が掲載されました。 評者 平井上総氏




 講演録で読む 中国地域の戦国時代史
岸田裕之著


長年にわたる講演の積み重ねから、中国地域の戦国時代史の大きな課題にそって俯瞰する。地域各地の特色ある戦国時代史、また歴史文化遺産の保存史、あるいは時代の社会構造や社会動向を描き出す史料(用語)のおもしろさ等々について考え思索するにふさわしい一書。




ISBN978-4-7924-1447-4 C1021 (2019.11)
A5判 上製本 398頁 本体8,500円


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 著者の関連書籍
 松岡久人著/岸田裕之著 大内氏の研究


 
◎おしらせ◎
 『日本歴史』第870号(2020年11月号)に書評が掲載されました。 評者 石畑匡基氏




 港町浦賀の幕末・近代
海防と国内貿易の要衝
大豆生田稔編


浦賀という港町の近世から近現代にかけての歴史、とりわけ軍港都市横須賀をにらみながら、首都圏における浦賀の位置の変容を明らかにする、新たな都市史研究の構築に向けた試み。




ISBN978-4-7924-1449-8 C3021 (2019.11) 
A5判 上製本 口絵4頁・本文348頁 本体8,800円


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  本書の関連書籍
  大豆生田稔編 軍港都市史研究Ⅶ 国内・海外軍港編


 ◎おしらせ◎
 『経営史学』第55巻3号(2020年12月号)に書評が掲載されました。 評者 落合 功氏




 塩田の村
「有光家文書」の中世的世界
平瀬直樹著


もともと数少ない中世の在地文書であるが、その多くは畿内周辺地域に伝来している。それに対して、「有光家文書」は本州の最西端に位置する長門国正吉郷に伝来したものである。中世の在地文書であること、そして畿内から遠く離れた地域に伝来した文書であることの二つの点から全国的に極めて稀有な存在である。現在では中世村落は概ね〈内部に有力な農民と零細な農民が存在する不平等を含みながら、自治的に運営される共同体〉というイメージで語られている。これは畿内とその周辺にある「惣村」をモデルにして形成された。しかし、限られた地域のイメージを中世村落全般に適用するのは危ういことである。入門的な研究書である本書から、「有光家文書」のおもしろさを多くの人に伝える。




ISBN978-4-7924-1445-0 C0021 (2019.10) 
A5判 並製本 口絵4頁・本文142頁 本体1,800円


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 日本の経済発展をどうとらえるか
坂根嘉弘・森 良次 編著


日本の経済発展をどうとらえるか? これまでの通説的理解とは異なる独創的な視点、考え方、見方による経済発展の構図を提示。製造業、金融市場、農業、東アジア経済それぞれの分野で、国際的な視座のもと独自の議論を展開し、克服すべき課題を提示する問題提起の一冊。




ISBN978-4-7924-1448-1 C0021 (2019.10)
四六判 並製本 226頁 本体1,600円


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生態学的建築史試論
妻木宣嗣著


建築空間をつくる人々、建築環境を参拝する人々、修行をする人々、商いをする人と客、といった、より具体的な人々と空間を対象として歴史的建築・建築空間と人との考察を生態学的に試みる。第Ⅰ部では、アイマークレコーダー(人の視線を読み取る装置)を用いて、室生寺、長谷寺、今井町、在郷神社をフィールドに、人間の視覚、人のふるまい、から建築環境を考える。続く第Ⅱ部では、「名所図会」、『花の下影』、寺院史料などの絵画史料から日本歴史空間のアフォーダンス性、シークエンス性について論述する。最後に第Ⅲ部付章では、何となく作られているようにみえる前近代的な装置としての仮設店舗にも、人のふるまいを誘導するさまざまな仕組みが内包されていたことが明らかにする。




ISBN978-4-7924-1446-7 C3052 (2019.10)
B5判 上製本 255頁 本体8,500円


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  著者の関連書籍
  妻木宣嗣著 地域のなかの建築と人々





 紀伊の霊場と近世社会
佐藤 顕著


2019年駿台史学会選奨受賞
紀伊国(和歌山県全域と三重県南部)の霊場へ参詣した民衆や受け入れた霊場の動向、民衆の思想・日常生活、藩権力の宗教政策を把握することにより、近世の霊場とそれを取り巻く社会の様相を解明する。寺社や信仰対象のほか立地する地域社会に注目し、その参詣者の祈願、その結果としての諸経費収入がその対象存在を経営的に支えているという新しい視点から近世社会の本質を捉える。




ISBN978-4-7924-1444-3 C3021 (2019.9)
A5判 上製本 341頁 本体8,200円


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  著者の関連書籍
  高橋陽一編著 旅と交流にみる近世社会





 戦前期日本における百貨店
加藤 諭著


大きく呉服系百貨店、電鉄系百貨店、地方百貨店に分かれて研究が進められている日本の百貨店史。電鉄系百貨店は戦前は地方展開しなかったので、本書は大都市呉服系百貨店の動向を地方(地場)百貨店と絡めて描き出し、近代日本の百貨店像を明らかにする。第一部では、チェーン店も含めた多店舗化とカルテル化のせめぎあいを三越、髙島屋、松坂屋の歩みから掘り起こす。第二部においては、百貨店の「催物」を四種に分けて分析するほか、大都市百貨店の地方支店と地場百貨店の相互作用を解き明かす。




ISBN978-4-7924-1103-9 C3021 (2019.7)
A5判 上製本 298頁 本体7,600円


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  著者の関連書籍
  平川 新・千葉正樹編 講座 東北の歴史 第二巻 都市と村


 
◎おしらせ◎
 『大原社会問題研究所雑誌』746号(2020年12月)に書評が掲載されました。 評者 満薗 勇氏

 『日本歴史』第874号(2021年3月号)に書評が掲載されました。 評者 中西 聡氏



 古代地名の研究事始め
山城・丹後の伝承・文学地名を中心に
糸井通浩著


古代の和語地名がどう漢字表記されたのか? 深い学識による文献の活用と、研究対象の地名の歴史と環境を理解する現地調査からの大著。




ISBN978-4-7924-1443-6 C3081 (2019.4)
A5判 上製本 334頁 本体8,600円


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  著者の関連書籍
  糸井通浩著 谷間の想像力


 
◎おしらせ◎
 『日本歴史』第864号(2020年5月号)に書評が掲載されました。 評者 笹原宏之氏




 明君の時代
十八世紀中期~十九世紀の藩主と藩政
浪川健治編


「暗君」に対する「賢明な君主」を意味する「明君」。そのひとり、弘前藩八代藩主津軽信明に様々な角度から光を照射して、「明君」を今に手繰り寄せる。




ISBN978-4-7924-1101-5 C3021 (2019.3)
A5判 上製本 340頁 本体8,800円


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  編者の関連書籍
  浪川健治 デビッド・ハウエル 河西英通 編 周辺史から全体史へ


 
◎おしらせ◎
 『国史研究』(弘前大学国史研究会)第147号(2019年10月号)に書評が掲載されました。 評者 金森正也氏

 東北史学会『歴史』第136輯(2021年4月号)に紹介が掲載されました(片村峰雪氏執筆)。




 摂関家領土佐国幡多荘再考
佛教大学研究叢書35
大利恵子著


広大と思われていた幡多荘。しかし、一条家と現地の論理は異なり、一条兼良・教房父子を当惑させる。さりとて、下向した教房も全く忌避されていたわけではなく、興福寺における出家が決まっていた教房の子・房家を擁立し、三国司家の一つとしての土佐一条家が確立する。




ISBN978-4-7924-1099-5 C3021 (2019.3)
A5判 上製本 228頁 本体5,800円


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 絶海中津研究
人と作品とその周辺
朝倉 和著


五山文学を代表する詩人・絶海中津の伝記と作品の研究にはじまり、その後どのように受容・評価されていたかを解明する。



ISBN978-4-7924-1442-9 C3091 (2019.2)
A5判 上製本 812頁 本体20,000円


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◎おしらせ◎
 『日本歴史』第867号(2020年8月号)に書評が掲載されました。 評者 川本慎自氏

 『和漢比較文学』第65号(2020年8月号)に書評が掲載されました。 評者 中村健史氏




 日本古代の歴史空間
渡里恒信著


「歴史空間(場)」の視点から、5~9世紀における氏族と人物、宮・陵・寺院などを読み解き古代社会の諸相を明らかにする。



ISBN978-4-7924-1100-8 C3021 (2019.3)
A5判 上製本 386頁 本体9,800円


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 ◎おしらせ◎
 『日本歴史』第865号(2020年6月号)に書評が掲載されました。 評者 中村修也氏




  地域のなかの建築と人々
妻木宣嗣著


建築空間をつくる人々、建築環境をつくる人々、商いをする人、といった、より具体的な人々を対象として建築の考察を試みるとともに、建築に関わる人々の心象風景についても考察。建築とそれを作った人々に焦点をあてることから、点と点を結んだ歴史観ではなく、面の歴史観について言及する。


ISBN978-4-7924-1094-0 C3021  (2019.1)
A5判 上製本 206頁 本体5,500円


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  著者の関連書籍
  妻木宣嗣著 近世の建築・法令・社会





  近世大名家臣団と知行制の研究
藤谷 彰著


近年の藩政史研究を広く俯瞰し、立藩から江戸時代後期におよぶ一貫した分析を通して客観的に位置づける藤堂藩研究の基本文献。


ISBN978-4-7924-1098-8 C3021  (2019.2)
A5判 上製本 287頁 本体7,500円


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  著者の関連書籍
  藤谷 彰著 桑名藩家臣団と藩領社会





切支丹信仰と佐賀藩武士道
筝曲「六段」の歴史的展開
伊藤和雅著


初代藩主・鍋島勝茂がドミニコ会のキリスト教会設置を容認した倫理観や佐賀藩武士道思想との関係性から、クレド(グレゴリオ聖歌)受容を考察する。


ISBN978-4-7924-1102-2 C3021  (2019.2)
A5判 上製本 352頁 本体8,000円


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  ◎西日本新聞に本書の紹介が掲載されました(2019年3月28日)
   筝曲「六段」は佐賀で完成 キリスト教受容通じ「クレド」の調べ保存



古代日本語と現実の諸様態
栗田 岳著


丹念な解釈と精選された用例に基づく、貴重な古代日本語文法研究。


ISBN978-4-7924-1097-1 C3081  (2019.1)
A5判 上製本 285頁 本体8,000円


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  著者のホームページはこちらから
  栗田 岳 『古代日本語と現実の諸様態​』 拾遺





  昭和の民俗と世相2
三村幸一が写した日本の風景
大阪歴史博物館・関西大学なにわ大阪研究センター編


晴れの日の人々へ向けられる迫力ある視点。文楽写真でも知られる三村幸一の遺した貴重なコレクションから厳選されたシリーズ第2弾。


ISBN978-4-7924-1083-4 C0039  (2018.12)
A5判 上製本 280頁 本体2,800円


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  1巻はこちらから
  昭和の民俗と世相1 三村幸一が写した大阪・兵庫





 畿内譜代藩の陣屋と藩領社会
齊藤紘子著


これまでまったく未解明だった一万石を少し超える程度の譜代小藩の支配の実態を解明する画期的な業績であり、藩政史料がない中での今後の譜代小藩研究への道を切り拓く。


ISBN978-4-7924-1089-6 C3021 (2018.11)
A5判 上製本 350頁 本体7,500円


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 ◎おしらせ◎
 『日本歴史』第860号(2020年1月号)に書評が掲載されました。 評者 野尻泰弘氏

 『民衆史研究』第99号(2020年5月号)に書評が掲載されました。 評者 小松賢司氏

 『大阪歴史学会』第280号(2020年6月号)に書評が掲載されました。 評者 角和裕子氏




 新しい中世古文書学 総論編
アーカイブズとしての古文書
上島 有著


文書を単体の「かたち」→「かたまり」=群→「かさなり」=層という三次元にわたってとらえ、静態・動態両面にわたって観察する。文字情報以外の「もの」としての情報価値の保全にも努め解析しなくてはならない、との立場からアーカイブズ学としての新しい古文書学を構築する。


ISBN978-4-7924-1091-9 C3321 (2018.9)
B5判 上製本 316頁 本体9,500円


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 御家騒動の展開
吉永 昭著


前著に続く大作。松平忠直・光長父子をはじめ少なからぬ親藩の祖となった結城秀康の子孫と家臣団たちが織りなす人間模様を中心に描く。


ISBN978-4-7924-1088-9 C3021 (2018.9)
A5判 上製本 708頁 本体15,000円


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  著者の関連書籍
  吉永 昭著 御家騒動の研究


 


 文化接触のコンテクストとコンフリクト
環境・生活圏・都市
大場茂明・大黒俊二・草生久嗣 編
大阪市立大学文学研究科叢書第10巻


都市にあらわれる文化の接触と対立。ドイツ・ベルリンや東京の事例をもとに、「合同生活圏」という概念から希望をみいだす。


ISBN978-4-7924-1092-6 C3320 (2018.8)
A5判 上製本 254頁 本体6,500円


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 増補版 軍港都市史研究1 舞鶴編
坂根嘉弘編


舞鶴鎮守府設置により大きく変貌した舞鶴の政治・経済や社会を、地域の視点から解明するとともに、引揚者を受け入れた地域社会の諸相を読み解き、海上自衛隊と戦後舞鶴とのかかわりを究明する。補論などを収録した増補版。


ISBN978-4-7924-1093-3 C3321 (2018.8)
A5判 上製本 478頁 本体8,600円


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 近世大名家における「家」と「御家」
萩毛利家と一門家臣
根本みなみ著


家臣団の最上に位置し矛盾的な存在でもある一門の「家」を、変容しつつも「御家」との不可分な関係が存続したことを明らかにする。


ISBN978-4-7924-1090-2 C3021 (2018.6)
A5判 上製本 298頁 本体7,800円


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◎おしらせ◎
 『史学雑誌』第128編第10号(2019年10月号)に書評が掲載されました。 評者 立石 了 氏

 『日本歴史』第867号(2020年8月号)に書評が掲載されました。 評者 岸本 覚 氏




 近世前期の土豪と地域社会
小酒井大悟著


中世・近世移行期の村落を理解する際のキーパーソンとなる中間層を「土豪」と規定して、その存在形態と性格変化を多方面から解明する。


ISBN978-4-7924-1087-2 C3021 (2018.6)
A5判 上製本 358頁 本体8,500円


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  本書の関連書籍
  渡辺尚志編 畿内の村の近世史


 ◎おしらせ◎
 『日本歴史』第854号(2019年7月号)に書評が掲載されました。 評者 牧原成征氏


 『民衆史研究』第98号(2020年2月号)に書評が掲載されました。 評者 谷 徹也氏

 『日本史研究』第695号(2020年7月号)に書評が掲載されました。 評者 萬代 悠氏




 「満洲国」農事改良史研究
海 阿虎著


政治が中心であったこれまでの「満洲国」研究の中で欠けていた技術的な観点からの研究。農事改良政策の意義と限界を明らかにする。


ISBN978-4-7924-1081-0 C3021 (2018.6)
A5判 上製本 326頁 本体7,800円


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 同業者町の研究
同業者の離合集散と互助・統制
網島 聖著


第20回人文地理学会賞(学術図書部門)奨励賞受賞
薬の道修町、材木業者などをとりあげるほか、マーシャルが英独の同業者町を丹念に踏査したことにも着目する。 


ISBN978-4-7924-1077-3 C3025 (2018.5)
A5判 上製本 254頁 本体5,600円


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 泊園書院の明治維新
政策者と企業家たち
横山俊一郎著


儒学・漢学を〈思想家〉のみならず〈政策者〉や〈実務家〉という視点から解明。「東アジアの伝統」と「西洋近代」について再考を促す。


ISBN978-4-7924-1085-8 C3021 (2018.3)
A5判 上製本 口絵4頁・本文326頁 本体7,800円


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  本書の関連書籍
  吾妻重二監修・横山俊一郎著 泊園書院の人びと





 軍港都市史研究Ⅴ 佐世保編
北澤 満編


全7巻完結!
近代都市としての佐世保は、他の軍港都市と異なり、長崎県北部や離島に対する中心都市としての位置づけがあり、物資供給の要となる問屋機能も含めて発展したという特徴がある。敗戦後の佐世保は、中国からの復員船が到着する港でもあり、その復興が大きな課題となった。平和港湾産業都市構想が、朝鮮戦争や海上特別警備隊の設置などの社会情勢に押されて、しだいに軍港論に変化していく様子をも解き明かす。


ISBN978-4-7924-1051-3 C3321 (2018.2)
A5判 上製本 364頁 本体8,200円


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 谷間の想像力
糸井通浩著


「ことば」とは何か、「ことば」の機能とは何か、を見すえた珠玉の「随想録」。「ことば」による想像は「映像」をも遙かに凌駕する。


ISBN978-4-7924-1436-8 C3081 (2018.1)
A5判 並製本 266頁 本体2,600円


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  本書の関連書籍
  糸井通浩著 日本語論の構築




明治維新を読みなおす
同時代の視点から
青山忠正著


明治維新の本質を、幕末(結果としての幕府の瓦解があったからこその表現であり、この当時の人間がそう認識していたわけではない)の政治課題がどのような内容と歴史的意味をもって立ち現れてきたのか、後世のフィルターではなく当時の当事者の認識に立ち戻って、それを全国統一政府の成立と東アジア世界との訣別のなかで新たな政治体制として作り上げていく動きとして、長期の時系列のなかに捉える。


ISBN978-4-7924-1066-7 C0021 (2017.2)
四六判 並製本 228頁 本体1,700円


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  ◎毎日新聞 全国版 今週の本棚・新刊に本書の紹介が掲載されました(2017年3月5日)


  著者の関連書籍
  青山忠正著 明治維新の言語と史料




奈良の都
古代の人物第2巻
石上英一・鎌田元一・栄原永遠男 監修
佐藤 信編


本書では、八世紀の平城京に都が置かれた奈良時代の前半を中心とした人物を取り上げる。天皇や大臣などの時の為政者・権力者ばかりでなく、女性や政治的な敗者も扱うこととし、社会に影響を与えた僧侶や文化人、そして海外に派遣された遣唐使などにも配慮して選ぶ。取り上げた個々の人物の歩みを生き生きとなぞることを通して、背景にあるその時代の歴史像や社会の特徴を描き出す。


●本書の構成●
奈良時代の人物
〔本巻のねらい〕…………佐藤 信
Ⅰ 天皇家と藤原氏
藤原不比等
〔律令国家の具現者〕………中村修也/藤原武智麻呂〔不比等の子としての立場と行動〕………吉川敏子/元明天皇・元正天皇〔母・娘二代の女帝の活躍〕………山下信一郎/聖武天皇〔富、彷徨、三宝の奴〕………北 啓太/光明皇后〔奈良時代のキーパーソン〕………寺崎保広
Ⅱ くりかえされる政争
長屋王
〔長屋王家木簡の世界から〕………中村順昭/橘 諸兄〔「臣」への道〕………新川登亀男/藤原広嗣〔西海にきえた「大忠臣」〕………西別府元日/玄 昉〔入唐学僧の栄光と挫折〕………川﨑 晃/大伴古麻呂〔天平勝宝の風雲児〕………鐘江宏之/大伴家持〔官人・歌人としての実像〕………西宮秀紀
Ⅲ 文化と政治
太安万侶
〔中級貴族官僚の陰の栄誉・『古事記』撰録〕………増渕 徹/大伴旅人〔ある軍事氏族族長の生涯〕………永山修一/山上憶良〔〈述志〉の歌人〕………増尾伸一郎/阿倍仲麻呂〔古代日本と唐の架け橋〕………榎本淳一/行 基〔民衆と天皇とのあいだで〕………若井敏明




ISBN978-4-7924-0573-1 C3321 (2016.4)
A5判 上製本 402頁 本体4,500円


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講座 東北の歴史 全六巻
監修 入間田宣夫


第二巻 都市と村(最終回配本)
平川 新・千葉正樹編



■都市
都市は人々が集住し、高度化された諸機能が集中した地域である。時代や地域に即した都市の特徴を描く。

考古学から見た多賀国府
 ……多賀城市教育委員会 千葉孝弥
奥羽の港町
 ……大阪教育大学 綿貫友子
戦前期東北における百貨店の展開過程
 ―岩手・宮城・山形・福島を中心に― ……東北大学学術資源研究公開センター史料館 加藤 諭
戦後地域民主化と文化運動
 ……信州大学 大串潤児

■村
村は自然に周囲され、農業あるいは林業といった第一次産業が主要な生業となった地域である。村の生活や開発のありようなどについて時代的特徴を分析した。

東北の墨書土器と地域社会
 ……国立歴史民俗博物館 三上喜孝
中世のマチとムラ
 ……福島県文化振興財団 飯村 均
村から見た伊達騒動
 ……宮城学院女子大学 平川 新
北上川下流域における村の暮らしと百姓相続
 ―江戸時代の桃生郡橋浦村を中心に― ……常磐大学 平野哲也
南奥羽の村絵図世界
 ……一関市博物館 相馬美貴子
二宮尊徳と中村藩の報徳仕法
 ―村を興し国を興す― ……東北大学名誉教授 大藤 修


ISBN978-4-7924-0957-9 C3321 (2014.10)
A5判 上製本 286頁 本体4,600円



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中世の人物 京・鎌倉の時代編 全三巻
元木泰雄・野口 実・平 雅行 編


第三巻 公武権力の変容と仏教界
平 雅行 編

紅旗征戎吾が事に非ず。新時代の陣痛のなかで悪戦苦闘した人々の内面に迫る。

Ⅰ承久の乱と朝廷
後鳥羽院
 ~万能の君の陥穽~ … 美川 圭
九条道家
 ~院政を布いた大殿~ … 井上幸治
西園寺公経
 ~当世の重臣、比肩すべき人無し、諸事思うがごときの人なり~ … 山岡 瞳
藤原秀康
 ~鎌倉前期の京武者と承久の乱~ … 長村祥知
藤原定家
 ~歌の切り棄て「かた腹いたや」~ … 谷  昇
コラム 動揺する仁和寺御室 … 金 正文

Ⅱ執権政治をめぐる群像
源 実朝
 ~青年将軍の光と影~ … 坂井孝一
北条政子
 ~朦朧の御台所~ … 黒嶋 敏
北条義時
 ~義時朝臣天下を并呑す~ … 田辺 旬
北条泰時
 ~東西文化を融合させた宰相~ … 菊池紳一
北条時房と重時
 ~六波羅探題から連署へ~ … 久保田和彦
九条頼経・頼嗣
 ~棟梁にして棟梁にあらざる摂家将軍の蹉跌~ … 岩田慎平
竹御所と石山尼
 ~「家」をつないだ女性たち~ … 小野 翠
三浦義村
 ~八難六奇の謀略、不可思議の者~ … 真鍋淳哉
大江広元と三善康信(善信)
 ~京・鎌倉をむすぶ文士のつながり~ … 佐藤雄基
宇都宮頼綱
 ~京都で活動した東国武士~ … 野口 実
コラム 鎌倉幕府と陰陽師 … 赤澤春彦

Ⅲ顕密仏教と禅律僧
慈  円
 ~法壇の猛将~ … 菊地大樹
聖  覚
 ~エリート学僧の挫折~ … 平 雅行
定  豪
 ~鎌倉幕府の政僧~ … 海老名尚
円  爾
 ~公武の帰依と南宋文化~ … 原田正俊
叡  尊
 ~宗教的「平和」運動と鎌倉下向~ … 細川涼一
コラム 東大寺宗性――学僧多忙 … 横内裕人

ISBN978-4-7924-0996-8 C3321 (2014.7)
A5判 上製本 392頁 本体4,500円



第一巻 保元・平治の乱と平氏の栄華(好評配本中)
元木泰雄 編
諸行無常の響あり。清盛の栄華を軸に、諸勢力の興亡を描く。
Ⅰ鳥羽院政と保元の乱/Ⅱ平治の乱と後白河院政の成立/Ⅲ平氏の栄華
ISBN978-4-7924-0994-4 C3321 (2014.3)
A5判 上製本 422頁 本体4,500円



第二巻 
治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立(好評配本中)
野口 実 編
軍中は将軍の令を聞いて、天子の詔を聞かず。「天下草創」の激浪に翻弄された貴賤男女の群像を活写する。
ISBN978-4-7924-0995-1 C3321 (2014.6)
A5判 上製本 436頁 本体4,500円



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口承文芸研究のネットワーク(最終回配本)
野村純一著作集 第九巻


口承文芸学を形成した知的連携の全容をしめす。著者のまなざしが読み取れる、全9巻の総合索引を付す。

第一篇 口承文芸研究のネットワーク/第二篇 採訪実感:考えつつ歩み、歩みつつ考える/第三篇 昔話集を読む/第四篇 瓢箪の本棚
―書評と紹介―【付 未刊稿】言わず、もがなのあとがき―立派な言葉―
解説 野村純一の足跡、ここにあり…石井正己/解題 つながりの昔話研究…飯倉義之/野村純一博士略年譜/野村純一著作集総索引

ISBN978-4-7924-0711-7 C3339 (2013.4)
A5判 上製本 526頁 本体10,000円


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野村純一著作集 全巻構成はこちらから




市場と流通の社会史 全3巻
山田雅彦・原田政美・廣田 誠編


市場と流通の歴史から社会を読み解く新シリーズ


第2巻 日本とアジアの市場の歴史
原田政美



人々の生活に必要不可欠な食料品をはじめ様々な商品を供給し続けた市場について日本の近世~近代、さらにアジアにおける歴史を明らかにする。


序 日本とアジアの市場の歴史…原田政美/Ⅰ 近世城下町の生鮮食料品市場…藤田貞一郎/Ⅱ 日本における卸売市場制度成立史…原田政美/Ⅲ 戦前期のわが国における日用品小売市場の形成と展開…廣田 誠/Ⅳ 大野勇の市場論…長谷部弘/Ⅴ 漁業資本と水産物供給…高  宇/Ⅵ 韓国における小売市場の成長と限界…白 寅秀/Ⅶ 近代北京における公設市場の開設と展開…于 小川/Ⅷ ムガル朝と市場…長島 弘

ISBN978-4- 7924-0935-7 C0320 (2012.9)
A5判 上製本 290頁 本体3,800円


第1巻 伝統ヨーロッパとその周辺の市場の歴史(既刊)
山田雅彦編
全10章の独立した論稿から、かかるテーマに関する可能な限りの通史を構成する。そこからみえてくるのは、市場における自生的で自由な運動と、それを統制し管理しようとする作用の相互関係の問題である。
ISBN978-4-7924-0933-3 C0320 (2010.12)
A5判 上製本 316頁 本体3,800円


第3巻 近代日本の交通と流通・市場(既刊)
廣田 誠編
近代化の中で飛躍的に発展した鉄道網・陸上交通網が経済と社会にあたえた影響をよみとく。人と物の流れから考える近代史研究。
ISBN978-4- 7924-0936-4 C0321 (2011.11)
A5判 上製本 266頁 本体3,800円


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 編者の関連書籍
 廣田 誠著  近代日本の日用品小売市場




新視点による西鶴への誘い
西鶴を楽しむ別巻②
谷脇理史・広嶋 進 編著


急逝された谷脇氏を偲ぶ、異色の西鶴案内書。


ISBN978-4-7924-1418-4 C0395 (2011.8)
四六判 上製本 304頁 本体3,400円


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日本中世の西国社会 全3巻
川岡 勉・古賀信幸編


第3巻 西国の文化と外交(最終回配本・全巻完結)

大内氏の文化に代表される「西国社会」と東アジア世界とのかかわりを、仏教や文化、また貿易などを主題におきながらとらえなおす。

はじめに――西国の文化と外交…川岡 勉・古賀信幸第1章 東アジア禅宗世界の変容と拡大…伊藤幸司第2章 大内氏の外交と室町政権…須田牧子第3章 周防国大内氏とその氏寺興隆寺の質的変容…真木隆行第4章 伊予における天台律系寺院の創立と展開…石野弥栄第5章 縁辺部からみる西日本の貿易陶磁…降矢哲男第6章 国際都市博多…大庭康時第7章 中世港町佐賀関と海部の海民文化…鹿毛敏夫第8章 豊後府内と南蛮貿易…坪根伸也

ISBN978-4-7924-0929-6 C3321 (2011.12)
A5判 上製本 298頁 本体3,800円


第1巻 
西国の権力と戦乱(第1回配本・既刊)
本巻の前半では文献史学の立場から、後半では中世考古学や縄張り研究の側から、西国の権力と戦乱という主題に迫る。
ISBN978-4-7924-0927-2 C3321 (2010.12)
A5判 上製本 324頁 本体3,800円


第2巻 西国における生産と流通(第2巻配本・既刊)
古くから海の風景でイメージされることの多い「西国社会」の特徴を、生産や流通など、経済活動を中心によみとく。
ISBN978-4-7924-0928-9 C3321 (2011.8)
A5判 上製本 348頁 本体3,800円



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 編者の関連書籍
 川岡 勉著  中世の地域権力と西国社会

 


弘前城築城四百年
城・町・人の歴史万華鏡
長谷川成一監修


北の大地に台頭した新興近世大名の居城から、軍都、学都への歩みをたどる。


ISBN978-4-7924-0934-0 C0021 (2011.1)
四六判 上製本 284頁 本体2,700円


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 長谷川成一著  北奥羽の大名と民衆

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大阪伝承地誌集成
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ISBN978-4-7924-0647-9 C0521 (2008.5)
菊判 上製本 1506頁 本体18,000円


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